二つ玉低気圧の怖さ2021年02月09日

 2/7に乗鞍岳で起きた遭難事故は無事に下山。同日木曽駒では29歳の若い登山者が木曽駒と中岳で力尽きたように染んだ。天気図を見ると6日は日本列島に南岸低気圧、2/7は北海道の東に多数の低気圧が見られた。低気圧が発生するとそこに向かって風が吹く。つまるところ天気が悪化する。
 低気圧は空気が軽い、という表現をする。例えば先日の低山の標高は688mだったが時計の高度計では735mを指していた。空気が軽いために気圧計のセンサーも軽いから高く表示される。逆に高気圧だと実際の標高より低くなる。空気が重いのでセンサーを押し下げるからだ。
 私の住まいは地上で15mだが。12階だと50mくらいになるが、台風襲来時に計測すると200mを越える。台風は熱帯低気圧というから超軽いわけだ。今は高気圧なのでマイナス50mを計時している。この力が気象に及ぼし、山では降雪や降雨、強風という現象になる。高所なので気温の低下も甚だしい。
 二つ玉低気圧は強力な低気圧が二つも来るから影響も大きい。その上、来る前に半日ほど快晴になるから厄介である。それに誘われて登山をすると稜線で吹雪につかまりかねない。小屋に入れればいいが、或いはスコップで雪洞を掘ってビバークできればいいがそうはいかず多数が遭難してきたのである。

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