使用貸借2024年05月10日

 先だっての法務相談についてのまとめの書類を作成してファイルにまとめた。それを郵便局から送付した。当面は何かアクションを起こす場合ではない。夫婦親子で使用貸借の土地をどうするか、シュミレーションして解決は自分たちの判断で導く方が良い。したがって現状把握、今やれるアクション、事例研究などを書いておいた。

アムスカの理事会2024年05月07日

 愛知県山岳連盟という任意団体の法人化に着手したのは2021年頃だったか。協力への打診は2018年頃にあった。法人化の壁は会計システムの構築だろうと思った。元々事業家ではない人達の集まりに過ぎないから一般会計で推移している。そこへ企業と同じ複式簿記の仕組みに変更することになる。これはハードルが高く面倒なことである。
 いよいよ動き始めたのは2021年頃か。2020年に始まるコロナ禍の中で会議を重ねてゆくがリアルな会議はできない社会環境になっている。WEBミーティングの仕組みに慣れるにはいい機会であった。
 Gメールの振り分けの岳連法人化PTを設定した最初は2021年7月15日に法人化の最初の招集の案内があった。プロジェクトチームを結成したわけである。7月19日が最初のWEBミーティングになった。この件数をみると202件あるので202回もメールのやり取りと協議を重ねた。
 2022年4月には財務担当に仕訳伝票を起票してもらって添付メールで受信。事務所の会計ソフトに入力。帳票をアウトプットして提示しイメージをつかむトレーニングを開始。2023年5月には会計専用PCと会計ソフトを導入。基本は企業会計だが岳連独自の収支は自分が作った専用の科目をカスタマイズしてもらい、数字を移行した。そこから仕訳伝票起票と入力を開始。
 2023年半ばにはMさんが財務担当の助っ人に加わった。東証一部上場企業で経理をやっていた実務者だからうってつけの人材を得て会計業務の細目に踏み込んでもらった。零細な団体にはもったいないようなシステムが出来上がった。
 2023年10月2日付で新法人が登記。財務担当と二人三脚で事務管理を整備。4月は毎週1回、点検の会合、監査を重ね5/7の理事会で財務諸表の内容の公開と説明で承認された。
 過渡期の難しい時期を乗り越えることができて肩の荷が下りた。どこかで一杯やろうと約した。

相談者へ送付2024年05月02日

 使用貸借の心配事についてとりあえず、ネットで得た情報を印刷して相談者へ送付することにした。加えて知り合いの税理士と司法書士も紹介することとした。
 コピーしたものをそのままでは散逸しやすいので、編集してまとめるためのファイルを購入することにした。法解釈もさることながら、税理士が書いた解説は税金対策が中心になる。やはり専門家への相談が欠かせない。

使用貸借の後始末2024年04月30日

 事務所の備えの書籍で調べると今回の相談の肝は使用貸借の清算ということ。相談者は高齢であり心臓も弱っており手術も勧められているらしい。死が迫る年齢になって妻や子供たちが困らないように始末をつけたい。さてどうする。
 ネットで検索するとこんな事例は多数ある。
 根拠の法例は「民法593条(使用貸借)
使用貸借は、当事者の一方がある物を引き渡すことを約し、相手方がその受け取った物について無償で使用及び収益をして契約が終了したときに返還をすることを約することによって、その効力を生ずる。」

 「使用貸借は口約束のみで成立するとされているため、契約書の作成は必須ではありません。たとえば、借主が「自転車をタダで貸してください」と言い、貸主が「わかりました。使い終わったら返してくださいね」と返答すると、使用貸借契約は成立します。

使用貸借の貸主は、原則として借主にいつでも契約の解除と貸したモノの返還を要求することが可能です。契約期間を決めたときは、期間満了時に使用貸借は終了します。

使用貸借の契約中に貸主が亡くなっても、契約は終了しません。ただし、借り手側が亡くなると、使用貸借は自動的に終了します。」
「3.使用貸借を解消する方法
使用貸借契約を解消するときの手順は、以下のとおりです。

「期間」や「使用及び収益の目的」を確認する
借主に契約の解消を伝える
必要に応じて原状回復を依頼する
手順を1つずつみていきましょう。

3-1.「期間」や「使用及び収益の目的」を確認する
使用貸借を解消したいときは、契約時に取り決めた「期間」や「使用及び収益の目的」を確認しましょう。民法では「契約期間の満了」または「使用及び収益の目的の達成」によって、使用貸借が終了すると定められているためです。

民法597条(期間満了等による使用貸借の終了)

当事者が使用貸借の期間を定めたときは、使用貸借は、その期間が満了することによって終了する。
当事者が使用貸借の期間を定めなかった場合において、使用及び収益の目的を定めたときは、使用貸借は、借主がその目的に従い使用及び収益を終えることによって終了する。
使用貸借は、借主の死亡によって終了する。
引用元:民法597条|e-GOV検索
たとえば「令和6年3月31日まで使用する」という期限を決めていたのであれば、その期限が到来すると使用貸借は終了します。また、契約期間を決めていなかったとしても、使用及び収益の目的を達成したとき、貸主は使用貸借を解除することが可能です。

使用及び収益の目的とは、借りたものを使用する目的のことです。たとえば「書類を作成するためにパソコンを貸す」という使用貸借契約を結んだ場合、書類を作り終えたときに使用及び収益の目的を達成したといえます。

3-2.借主に契約の解消を伝える
契約期間が終了している場合や、使用及び収益の目的が達成していると考えられるときは、借主に使用貸借の解除を伝えることで契約は終了となります。

一方で、契約期間中や使用及び収益の目的を達成していないときに使用貸借契約の解除を求める場合は、借主と交渉しなければなりません。

たとえば、使用貸借で土地を貸していた場合は、借主と交渉をして立ち退いてもらう必要があります。話し合い次第では、立ち退き料の支払いが必要になることもあるでしょう。

立ち退き料が必要かどうかはケースによって異なるため、話がまとまらないときは不動産専門の弁護士に相談することをおすすめします。」

法務相談に乗る2024年04月29日

 4/27の電話で約束した通り法務相談に対応した。詳細は書けないが相談者には相談に乗ってもらえるだけでありがたいと言われた。以前には弁護士にも相談したことがあったらしい。その時は解決に向かう気力もなかったのであろう。弁護士は代理人であり相談者の利益を考えて相手と交渉する。報酬も成功すれば相談者から相当額をもらう。
 一方で行政書士は代理権がない。書類の作成は代理できる。この違いは大きい。行政書士はつまらない資格だという人もいて国家資格ながら信頼は今一だ。
 しかし、訴訟なら本人訴訟もあるように様々な法サービスは用意されている。訴訟する前にやれば解決しそうな手続法がある。その中で相談者に的確な手続きを選んで提供して見ようと思う。

 因みにウィキペディアで本人訴訟を検索すると
〇原告の立場で(一部を抜粋)
・6割弱の者は、事前に相手方との話し合いをせずに訴えている。
・提訴前に誰かに相談した者が多く、相談先としては多い順に弁護士、司法書士、家族、友人となっている。
・弁護士に依頼しなかった理由は、「費用倒れになるから」が最も多く、次に「自分でできると思ったから」が続く。
 ただし、訴訟救助や法律扶助制度については知らなかった者がほとんどで、「自分でできると思った」者でも十分な法的知識を持たないまま訴訟に臨んでいたことが窺える。
・弁護士以外の専門家から援助を依頼した者は、書面作成援助についてもそれ以外の援助についても、司法書士に依頼した者が15.6%いたにとどまり、大多数の者は弁護士以外の専門家からの援助を受けていなかった。
・代理人なしで勝訴するのは難しく、判決を正当なものと受け止めることもできない者が多い。

〇被告の立場で
・事件類型は不動産賃貸借や金銭消費貸借が多い。
・被告も高齢者が多かったが代理人付被告と有意差はない。
・高卒が多く、代理人付被告と比べると学歴は高くない。
・職業は常勤の者が多く、本人原告と比べると時間には制約がある。
・法律学習歴・職業上の取り扱い・訴訟歴はいずれもない者が多かった。リピート・プレイヤーは少ない。
・訴えられるまで話し合いがなかった者が多い。
・裁判前に誰かに相談した者が多く、相談先は弁護士が最も多いが、次点は法テラスや自治体などの相談機関であった点が本人原告と異なる。
・敗訴が多いが判決は正当と考える者が多い。これは、事件類型が影響している可能性がある。

・・・相談時にはまず話し合いの場を作りましょうと提案した。相談者は漠然とした不安を抱えている。知識が充分にないと何を相談して良いのかが分からないからだ。そこを十分な経験もない私でも、目的というか着地点にいくまでの手順乃至ポイントを整理してあげた。

電話2024年04月27日

 山岳会の古い先輩から電話があった。相続の件で相談に乗ってくれという要望である。日時を約束して電話を置いた。年齢は80歳を越えているだろう。どんな内容か知らないがまずは話を聞かせてもらうことにした。

岳連の会計監査2024年04月17日

 午後から岳連の会計監査を実施。財務担当2名、監事2名で昨年10/1~今年3/31の複式簿記で作成した財務諸表、帳簿、仕訳帳を順次チエックを重ねた。仕訳ミス、原始伝票の誤記、誤記の訂正の仕方、公式の事業への講師の交通費は認めるが、研修や行事への個人の参加の交通費が誤認して、岳連の会計から支給されていると判明したため、理事会に諮って公開し、返金させることとした。その他精算に関して手数料、通信費が余りにも多すぎることに懸念を呈した。各事業、会合のリアルな機会を復活させる提案もした。コロナ以前に戻ろうということだ。

岳連の会計精査2024年04月10日

 午後から岳連の法人化後の会計仕分けの精査を3人で行った。昨年の10/1以降は原始伝票に基づいて会計ソフトに入力。そこから簡単な財務諸表をプリントしてみると変な会計科目の残高が目に付く。一枚一枚照合する。ミスは都度修正する。
 入力する財務担当は複式簿記の未経験者なので4/1以降の新年度は経験者に一時的に交代することとした。
 来週は総会での会計報告に備えて監査をする。更に修正をした上で理事会に諮って承認を得て総会で公開することになる。

逆転の発想2024年03月26日

 若い頃、営業マンになるための入門書を読んだ。その本の内容で今も記憶に残ることは、例えば欧州の女性下着メーカーは売上増大を図るために考えたことはアフリカの土人の女性に売るということであった。
 しかし、裸で暮らしている人々にどうしてわざわざ下着を付けさせるのか、という突っこみがある。答えは裸で暮らしているからこそ無限の市場があるというのである。
 同様にアメリカの靴メーカーも文明国には行きわたった段階で売上増加を図るために黒人の裸足で生活している人々に履かせることを考えた。現代ではもう裸の黒人女性はいない?だろう。裸足で生活する黒人も極めて少ないと思う。
 常識的には考えもつかない発想である。
 山岳古道を調査する過程でも逆転の発想を思ったことがある。近江商人は東海地方にモノを売るために鈴鹿山脈の峠越えが障壁としてあった。だが商人は山は高ければ高いほど良い。その分高く売ってやるという意気込みである。
 西堀栄三郎の両親は近江商人だった。そんな親から生まれた故に南極越冬隊の準備では専門家に頼らないで知恵を出して成功させた。
 松阪商人の小津家は江戸時代でも牛の飼育が盛んだったと見えて、牛糞を船で江戸にまで運んだ。それがいい値で売れて商売になった。建物の骨格になる木材なら売れて当然とも言える。牛糞のような捨て場に困るような産業廃棄物でもカネを産んだ。

 ネットから拾うと「「荷物輸送用として、江戸市中には牛馬が闊歩していました。牛馬が歩けば、彼らが落とす糞も町中に溢れます。けれど当時の江戸には、この馬糞を、自主的に拾う人々がいました。
 それは子供たちでした。子供たちはアルバイトで馬糞を集めていたのです。何のために馬糞を集めるのかと言えば、それは「燃料」にするためでした。牛馬は藁や草を主食にしています。ですから糞には、藁や草がたくさん含まれていて、よく燃えたのです。落ちている馬糞を集めては、それらを乾かして燃料として販売する業者もいたのです。」

 小津家からは本居宣長が出た。小津宣長を名乗ったこともある。但し宣長は商人向きではないと母親が心配して京都に医者の修業に出した。地域医療をこなしながら好きな日本の古典研究の泰斗になった。

岳連2024年03月18日

 加盟団体の連絡会で名工大の会場へ行った。いつもは事務所のある久屋大通駅から上前津で乗り換え鶴舞駅から徒歩でしたが、乗り換えが面倒なので吹上駅から歩いて見た。この道も結構時間がかかった。夜道なのでスマホにガイドされて東門へ。
 議題は盛り沢山で、中でも上部団体の財務問題が遅々として進んでいないことを知った。公益社団法人とはいえ、あるカネしか使えないはずが、何で赤字を出せるのか。何とか、金融で凌いでいる様子です。複式簿記を学ぶと分かるが負債は確実、資産は不確実と知るでしょう。
 実は30年デフレもリチャード・クーさんは「バランスシート不況」と命名したごとく、財政赤字に陥りやすい罠があるのです。政府日銀のトップにいる賢い人たちがこの罠にはまった。苦しむのは庶民です。
 上部団体のトップが証券会社出身と知って、なるほどと思った。金融業は多額の貸方(負債)のカネを右へ左へ動かして手数料を取るビジネス。行き詰まると国が救済する。こんな体質が浸み込んだ人がトップに立つと大抵は失敗します。
 5月には国からの補助金が支給される。入金されればキャッシュフローが改善する見込み。破綻すると困るので支援をする方向で検討中。頭が良いだけの人をトップにしないこと。特に金融出身はダメですよ。
 法人化に協力を要請されて約3年間、密度の濃いWEBミーティングで定款や規則制定、会計指導に首を突っ込んで来た。昨秋に何とか登記に持ち込んでほっとしたのも束の間で降って湧いた議題でした。