物言えば唇寒し秋の風 松尾芭蕉2021年02月11日

 今は春だが社会ではとんでもない椿事が起きた。以下にアップした言葉が切り取られて女性蔑視というのである。言霊を信じてよく考えないとトラブルになる。
 
 句意ははっきりしている。コトバンクから

 「芭蕉の句で、貞享年間(一六八四‐八八)に成ったといわれる「座右の銘」、「人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ」のあとに添えられているもの。人の短所を言った後には、なんとなくさびしい気持がする。転じて、なまじよけいなことを言えば、そのためにわざわいを招くということ。口は禍の門。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「もの言(イヘ)ば唇さむし秋の風だ。何でも口数が多いと襤褸が出るから」

森会長の問題とされる発言は
 「これはテレビがあるからやりにくいんだが。女性理事を選ぶというのは、日本は文科省がうるさくいうんですよね。

 だけど、女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります。これは、ラグビー協会、今までの倍時間がかかる。女性がなんと10人くらいいるのか? 5人いるのか? 女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです。

 あまり言うと新聞に漏れると大変だな。また悪口を言ったと言われる。女性を増やしていく場合は、「発言の時間をある程度、規制を促しておかないと、なかなか終わらないので困る」と言っておられた。誰が言ったかは言わないけど。そんなこともあります。

 私どもの組織委員会にも女性は何人いたっけ? 7人くらいか。7人くらいおりますが、みんなわきまえておられて。みんな競技団体からのご出身であり、国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですから、お話もシュッとして、的を射た、そういう我々は非常に役立っておりますが。次は女性を選ぼうと、そういうわけであります。」

というわけで、マスコミに切り取られて大騒ぎになり、辞任に追い込まれてしまった。正に口は禍の元。否コロナウイルスも口から唾を飛ばして感染してます。

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