とりめし2020年04月12日

出来上がり。ひねどり特有の味とこくがあり、ごぼうの香りと相まって、箸が進みます。レトルト製品もそれなりですが、手前味噌ですが、一味も二味も違う。
 4/4付の中部経済新聞の高浜市魚松のとりめしの記事で無性にとりめしを食べたくなった。高浜とりめし学会のHPに「卵を産まなくなった廃鶏(成鶏)を食べる文化が始まりました。その代表的なものが「とりめし」です。
 廃鶏は硬い肉なので、薄くスライスすること、たまりと砂糖で水を使わないで具を炊くこと、炊き込みでは無く混ぜご飯にする、具材をとり脂で炒めることなどの特徴を持っています。

 鶏肉は、たんぱく質が非常に多く含まれ、低カロリー、そしてビタミンA、B群も豊富なため、こどもからお年寄りまで安心して食べていただけます。

 手軽でおいしく、そして鶏の栄養がたっぷりとつまっているのが、高浜の「とりめし」なのです。」との能書きがあり、いつもは市販のレトルトで手軽に作る炊き込み御飯ではなく、混ぜご飯を試みた。

 もともと、三重県の片田舎の農家生まれなので、子供のころから自分の家の鶏をつぶしてごちそうとして食べていた。 山梨県の俳人の句に

鶏むしるべく冬川に出でにけり  飯田龍太

があり、私も子供の頃、父の言いつけで川原に出て、鶏の羽をむしったことがあった。年の暮の晦日蕎麦に具に一羽の飼い鳥をつぶしたのである。この俳句は体験そのものである。

 法事があると大量にとりめしを炊いたからその味覚は体に染み込んでいる。特に津市一志町波瀬の味が旨い。何年か前、椿大社にお参りした時も迷わず、椿とりめしを食した。美味しかったので、レトルトも買った。スタッフにこの味は波瀬の味にそっくりや、と言ったら、そりゃそうや、厨房の人は波瀬から来ている、というので笑った。先祖からのとりめしの作り方をアレンジせず守り通してきたのである。
 高浜市と椿大社の違いは、高浜市のは具がごぼうと鶏肉だけでシンプルになのに対し、椿のはニンジン、油揚げ、こんにゃくなども混ぜる。
しかし、どっちも旨いことに変わりはない。

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