湖北の東山595mを歩く2020年04月04日

 琵琶湖の地図を眺めると、北部に二つの半島が突き出ている。右は葛籠尾崎、左は海津大崎という。東山を境に東西は高島市と長浜市にまたがる。400m~500m級の南北に長い稜線は敦賀市との境まで伸びて、野坂山地につながっている。敦賀市は若狭国、長浜市と高島市は近江国でその国境は江若国境になり、日本中央分水嶺になる。
 
 今日歩いたのは江若国境から東山に伸びた稜線の一部である。

 実はビワイチのコース研究をしていて、偶然に知った山だった。ビワイチのルートは基本的に湖岸に沿って走るが湖北の一部は湖岸から離れる。まず高月町では片山トンネルを抜けて田園地帯に入る。賤ケ岳から南下する稜線を迂回するように、余呉川沿いに北上し、R8を横断して、賤ケ岳隧道の旧道を走る。つまり国道8号の賤ケ岳隧道は回避しながらまた合流する。藤ヶ崎トンネルの手前で藤ヶ崎の半島の湖岸道路を走る。塩津浜の街を北上し、R8を横断して、岩熊へ農道を西進、R303に合流して、岩熊第二トンネルを通過、しばらくはR303to並行する。大浦に来たところで又南下する。再び湖岸に接したところから海津大崎を経て海津マキノ町まで走り、そこからはほぼ湖岸から離れることはない。
 つまり葛籠尾崎の半島はカットされるわけである。そこは湖岸道路も半分しかなく、菅浦からは山の上に登り、18.8kmの奥琵琶湖パークウェイになる。菅浦しか出発できない一方通行であるが自転車も通行は可能。しかし、ビワイチの流れに逆らうのでバリエーションルートになる。これでビワイチのコースの概念は得られたので後は実施するのみだ。

 さて、ハイキングの方は、名古屋を6時に出発するつもりが就寝が遅かったせいで、8時過ぎの出発になった。いつもなら関ケ原ICで米原経由をショートカットするがフルに使って、永原駅には9時40分に到着。準備して10時丁度に出発した。湖西線の下をくぐって、黒山集落に向かう。中ほどから西へ振って、万路越を目指す。田園地帯と山際には獣除けの柵があり、カギを外して入る。そこからはずっと林道か作業道のような良い道が続く。終点からは古い峠道の道型が残っていた。良い雰囲気で歩ける。明るくなってようやく峠に着いた。地蔵が祀ってある。
 トレースは道標のない稜線であるが、北から来る作業道に入ってみた。地形図の実線である。終点から三つ目のコブにかすかな踏み跡があり、辿ると赤テープでマーキングがあり、稜線に乗ったことを示す。一つ目のコブを越えて、峯山へ着いた。ここで12時になった。永原駅から2時間ジャスト。それにしても倒木だらけの稜線である。
 峯山を後にして二つ目のコブで3人パーティに会った。まさか人に会うとは思わなかった。彼らの話では平成29年の風倒木らしい。道標代わりの赤テープの木も倒れているから厄介だ。東山から40分かかったという。彼らと別れて下ると、今までの杉の植林帯から落葉広葉樹の林になった。最低鞍部から等高線の緩い、明るい森の中に春の日差しを浴びながら登り返すと反射板の建つ566mに着いた。ここは竹生島の展望台の名前があった。
 566mからコブ一つアップダウンすると東山に登頂。2時30分だった。ここから483mまでは等高線の緩やかな森の中を赤テープを探しながら下る。483mからは尾根が急峻になり、蟹の立て這いのように靴のエッジを利かせながら下る。尾根の分岐では、ダイレクトに南下しそうになるが、赤テープがしっかりつけられていてロスもなくルートを辿れた。ここまで下ると下界から音楽が聞こえてきた。忠実に尾根のテープを辿ってポンと遊歩道に出た。大崎寺に通じる遊歩道で岬の展望台があるが倒壊中で立入禁止だった。寺の横から歩道を下るとソメイヨシノ600本の桜並木に着いた。車は片側通行に規制中だった。
 サイクリスト用の青い線内が歩道代わりになっていたのでテクテク歩きが始まった。桜は満開で素晴らしい。どこにでもあるとはいえ、素直に美しい桜並木である。歩きながらの花見になった。マキノ駅までは4km。R161に出て、マキノ駅へ。4時30分になった。一応ここで終わった。電車は16:51に乗車、先ほど歩いた峯山の直下のトンネルをくぐると永原駅までは5分。16:56に着いた。移動、休憩も含めておよそ7時間弱のハイキングになった。
 帰路は奥びわスポーツ公園などをチエックしながら湖岸道路を南下してみた。湖面はさざ波が美しい。桜並木もある。中々に良いロケーションの道だ。ビワイチをやろう。