ルバイヤートの酒の詩2021年07月07日

「世界史の窓」から
イスラーム文学を代表するオマル=ハイヤームの詩。

 セルジューク朝時代のウマル=ハイヤームの著したとされる詩集。四行詩集とも言う。人の世の無常と愛の祝福を歌いイラン文学の最も重要な作品となっている。1859年にイギリスの詩人E.フィッツジェラルドが英訳し、広く世界に知られることとなった。

ルバイヤートの謎 ペルシア詩が誘う考古の世界 (集英社新書)
 アジア史研究者が案内する、ペルシア四行詩をめぐる冒険と考古の旅
『ルバイヤート』とは、一一世紀のペルシアに生まれた天才オマル・ハイヤームが作った四行詩の総称であり、その詩集の名称である。
 ペルシア文化の精髄の一つと言われるこの詩集は一九世紀、英国詩人フィッツジェラルド訳で注目を集め、今や世界中で翻訳されている。
 著者は、深い諦観と享楽主義が同居するこの詩の世界に触れることで、西域探検史、特に探検家ヘディン研究の第一人者として、中央アジア史と東南アジア史の調査研究を続ける道を拓いた。
 謎に満ち、今も人々を魅了する『ルバイヤート』。長年の研究調査で知り得たエピソードをまじえ解説し、その魅力と謎に迫る、誘いの一冊。

 オマル・ハイヤームのルバイヤートより。
「酒をのめ、それこそ永遠の生命だ、/
また青春の唯一(ゆいつ)の効果(しるし)だ。/
花と酒、君も浮かれる春の季節に、/
たのしめ一瞬(ひととき)を、それこそ真の人生だ!」
(小川亮作訳)

・・・酒の詩は世界共通のテーマですね。