公正証書遺言の作成2019年10月24日

 金山駅前で朝7時に遺言者の身内の方を乗せて出張。三重県のある地方都市の公証役場と遺言者の老人施設を目指す。東名阪道から眺める鈴鹿山脈には黒い雲が覆い曇り空である。
 目的地に着くとまずは公証人に挨拶を済ます。電話対応だけだったので再度確認する。その後老人施設に行って遺言者に面接。高齢なので認知症を心配したが明るい性格で話も支離滅裂ではないから一安心。遺言書の内容を予め読んで聞いてもらった。遺言者の意思通りかの確認である。その通りと異存はなかった。
 遺言者は車椅子で不自由なので公証人には施設に来訪してもらった。約束の時間に来られて今やったことを本番でも読んで聞いてもらった。耳も口も達者な高齢者で判断力もしっかりしていると公証人も認めていただき無事公正証書の作成となった。認知症では遺言能力がないからだった。
 本人も身内もほっとしたような顔になった。お陰様でと、お礼を言われた。法律家のやりがいは報酬をもらってかつありがたく思われることである。雨模様だったが一仕事終えて気持ちは明るく帰名した。