晩涼や火焔樹並木斯くは行く2010年02月19日

虚子五句集。昭和11年3月4日、シンガポール着。商社マンらと面会、横光利一を同行して現地で句会に挑む。
 火焔樹と は「12月半ばから2月に赤い花をつける木で、この時期に真っ赤な木を見たらほぼこれです。濃い黄緑色の幹に真っ赤な花が咲き、終盤になると幹が黒く変色し、アケビのような形の黒く硬い実をつけます。真っ赤になった木は、夏の暑さに拍車をかけてくれます。」の事。
 3月というのに熱帯のことゆえにもう夏の季語です。そんな暑い時期なのに火焔樹の真っ赤な花がさいています。
 夏の夕方になると涼しくなる。火炎樹の並木通りを歩いています。さほど深い意味は無い。
 横光利一の欧州紀行では「朝8時、シンガポール着。一見港の風景は平凡だ。われわれの想像は全く見当外れで街へ降りる気もしない。しかし、一度降りるや熱帯の特長は急激に官感を襲う。
 花の襲撃、香の交響。文化の錯雑。植物の豊饒。こんな暑い日は近来にないと、シンガポウルの友人が言う。今日はマライ人の正月で公 休日はつぶれた。やっと分かった。

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