俳句はリスペクト2020年09月29日

 さっき見たリスペクトなる語彙は何の意味か。たまに見ることはあるが日本語に定着した言葉というには心許ない。

 承認だって

 他に敬意、尊敬の意味もあるという。

 昨日も2ヶ月ぶりにやった句会。1名は体調が思わしくなく、2名しか居なかったが、持ち寄った俳句は各自5句。それぞれの句を読みあげて講評してゆく。孤立した高齢者の生活環境の中で、他人から評価されることは知的な刺激になる。講評する立場のこちらとしてはリスペクト講評することになる。要は作者の動機や詩心を承認する。見た目は口うるさいお婆さんになったが若い頃もあったのだ。孫の子守からも解放されて自分に向き合って俳句を作っても何か足りない。そうだ、良いとかここはおかしいとか、こんな形にするともっとよくなるとか、そんな講評が楽しい。作るだけではなく、リスペクトされることが肝要ということ。俳句は座の文学というが言い方を変えれば承認の文学とも言える。連句の座の連衆(れんじゅ)を取り仕切る芭蕉は上手かったという。日本ならではの文学のありようか。