登山における基本のキ2020年09月01日

朝日新聞朝刊18面(2020.09.01)
 9月1日付けの朝日新聞朝刊の18面です。「低山登山 意外な落とし穴」のテーマで掲載。先週辺りから電話取材を受けていました。村井記者が実際に登山して見聞してまとめられた。
 私の所属山岳会のブログでも春先に今年は遭難が増えるぞ、と意識的に遭難事故をアップ。5月前後で23件、6/19から8/31までではなんと70件を越えました。しかもほとんどは低山でした。
 5月前後は道迷い、及びそれに起因する滑落が多数でした。夏になってからは、8月だけでも55件ほどあり、年齢も遭難原因も多岐に亘りました。
その中で気がついたのは登山届の未届、或いは家族にも知らせていない、知らせても、「山に行く」とだけ、だったりした事例があった。初動の救助に戸惑うわけです。慣れからくる油断である。
 長野県で遭難対策にあたる人は、計画書段階で出さない登山者は「登山に行く前に遭難している」と大言壮語したものでしたが、現実にそんな人が多かった。自分もそうならないようにしたい。
 富山県、岐阜県、長野県の救助側の人の話も聞いてきたが遭難する登山者は後を絶たない現状である。