東海市と細井平洲の顕彰2019年05月21日

 細井平洲を知ったきっかけは何だったのか。もう記憶にはない。それでも一度は米沢市の普門院などを訪れたい希望があった。今度のみちのくの山旅で実現してほっとしている。
 米沢市の普門院は南の方にあり奥羽山脈の板谷峠を越えてすぐの平野に位置するお寺である。ここで平洲が69歳の時に3度目の対面をしたことが歴史に残った。
 対面の像は平成26年に東海市から寄贈されたのだった。東海市長も訪れたそうだ。これだけ力を入れるのは何なのか。一度は行ったことがある細井平洲の記念館にまた行った。その前に太田川駅前にできた東海市芸術劇場の前に同じ対面の像が建立されたのでそれも見学に行った。2Fには小スペースながら平洲の紹介コーナーもある。
 そこに作家の童門竜二氏のビデオもあり、たぶん、童門氏の著作で知ったのではないか、と記憶がよみがえる。さらにアメリカのケネディ大統領が日本の記者団から、尊敬する日本人は、と問われて答えたのが上杉鷹山であった。その師匠にあたる細井平洲の人物が知られないままということはあり得ん。ここにはケネディ駐日大使も訪問されたらしい。
 新日鉄などの企業城下町の東海市の力の入れようはすごいと知った。師弟関係をセットにして市の顕彰事業に取り組んでいる。童門氏の講演があれば教えてほしいと希望して帰った。
 ちなみに平洲が籠に乗って越えたという板谷峠は車で行ける。今は狭いが舗装されている。新緑の真っただ中の峠であった。そこは開発がされないため秘境的な雰囲気が残っている。そっとしておきたいところである。