みちのくの山へ~名古屋から道の駅奥会津「かねやま」へ2019年05月16日

 出発の5月16日は松尾芭蕉が奥の細道に出立した日と同じになった。旅立ちの気持ちは日常を離れる寂しさと未知への期待感が混ざり合って落ち着かない。奥の細道の冒頭の一節「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」の気持ちである。

 朝6時半、自宅を出発。ナビに従い、R302からR19へと走る。その後は高速道路に入らず、日が暮れるまで走った。6時になり、新潟県入広瀬の道の駅で打ち切ろうかと考えたがまだ明るい。スマホでチエックすると何とか7時過ぎに福島県最奥の道の駅に着けそうだった。
 入広瀬は以前に浅草岳、黒姫守門のスキー登山で来たことがある。それから先は未知の領域である。六十里越えのつづら折れの道はタイトなカーブでゆっくり走らされる。トンネルを抜けてからも断崖絶壁の上に刻まれた道路を走った。田子倉湖の彼方の多分会津朝日岳が素晴らしい。雪が解けてようやく春を迎えたような山村をひた走る。
 ここは並行する只見線も復旧していない。あるブログに「只見線は会津川口-只見間で大雨の被災による不通が続いており、その区間では代わりにバスが運行されています。そんな運休区間の存在やその先の1日3本しか列車が来ない区間」があるそうな。
 ともかくも名古屋から1日で、高速道路を利用せずとも、福島県最奥の道の駅まで来れた。広いPにはトラック2台、ハイエース1台だけであった。ここで車中泊した。
 途中、蒲生岳登山口などを見た。南会津郡は知られざる低山の宝庫である。
 うつくしま百名山という選定があると知った。
「うつくしま百名山(うつくしまひゃくめいざん)は、1998年(平成10年)に福島テレビが開局35周年を記念して選定した福島県内各地域を代表する名山。選定委員長は福島県三春町出身の登山家・田部井淳子。その最高峰は標高2,356 m の燧ヶ岳。」
 会津、中通り、浜通りと三区分された。
会津は「西吾妻連峰(百)(東北)(新)
川桁山
磐梯山(百)(東北)(新)
雄国山
猫魔ヶ岳・厩岳山
大仏山
飯森山・鉢伏山
飯豊連峰(百)(東北)
鏡山
高陽山
黒森山
鳥屋山
須刈岳
飯谷山
三坂山
本名御神楽(東北)
惣山
白鳳三山
背炙山
大戸岳
明神ヶ岳
志津倉山
博士山(東北)
小野岳(東北)
中山
斎藤山
御前ヶ岳
金石ヶ鳥屋山
高森山
蒲生岳(東北)
浅草岳(三百)(東北)・鬼ヶ面山
会津朝日岳(二百)(東北)
唐倉山
七ヶ岳(三百)(東北)
荒海山(三百)(東北)
佐倉山
大嵐山
田代山・帝釈山(二百)(東北)
三ッ岩岳(東北)・窓明山
会津駒ヶ岳(百)(東北)・中門岳
燧ヶ岳(百)
以上。既登は5座のみという希少性の高い領域である。

 乙川優三郎の力作小説『脊梁山脈』の中に「私は福島の浜通りです」というセリフがあった。中通りは阿武隈山地と奥羽山脈にはさまれた地域、浜通りは阿武隈山地と海に面した地域をいうらしい。中通りは数では互角だが山の深さが違う。
 司馬遼太郎も地名のもとになった近江出身の蒲生氏郷について書いている。そこを読みたい。