老体が軋む2022年02月27日

 深夜の3時頃か、夕飯の後寝ていたら久々の登山の疲労で暖房もつけず、布団もかぶらずに寝込んでしまった。それで体が冷えたのか、左足の太ももに痙攣が走った。ヤバい、と思ったが芍薬甘草湯(68)を飲むほどではない。ちょっとトイレに起きてみたが再発はしなかった。まあ助かった。
 多分スキーで下山中に深い雪、腐った悪雪で進まず、苦戦させられた。足腰への負担も相当なものと思った。何より70歳を越えての登山である。肉体からの軋みがするようなことと思った。


参考
https://www.machida.tokyo.med.or.jp/?page_id=14661#:~:text=%E8%8A%8D%E8%96%AC%E7%94%98%E8%8D%89%E6%B9%AF%E3%81%AB%E3%81%AF,%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82
こむら返りに、漢方薬の芍薬甘草湯?って大丈夫?
結論から言いますと、問題ありません、正解です。足のこむら返りや、手指の攣(つ)った状態に芍薬甘草湯は短時間で効果を発揮します。なんと効果発現時間で平均6分と言われています。西洋薬理学の筋弛緩剤(ミオナールなど)や抗コリン剤(ブスコパンなど)とは、全く違った範疇になります。その効果は、横紋筋(骨格筋など)に限らず、平滑筋(消化器、泌尿器などの壁と血管壁の筋肉)いずれにも有効であるので、‘こむら返り’ばかりでなく‘腹痛の特効薬’ともいわれる漢方薬です。すなわち、生理痛や尿管結石、時にしゃっくりなどにも効果を発揮します。


 効果持続時間は、4~6時間ですから、夜間に足が攣る方は、眠前に服用し朝方に攣った時に屯服でも十分効果を発揮します。又ジョギングやハイキングやトレッキングに行かれる方は、是非に1包常備して頂くと宜しいかと思います。無論水分補給や塩分などミネラルの補給をこまめにしておくことは前提条件であることはあたりまえのことですが。


 しかし、芍薬甘草湯で効かない場合はどうするか?カルニチン不足か、Ca不足の可能性が考えられます。カルニチンは、食材としては羊肉に多く含まれています。抗てんかん薬のバルプロ酸などを服用中の方は、低カルニチン血症に陥っている可能性もありますので、診て頂いている先生にご相談ください。保険適応薬としてカルニチン製剤がありますが、大変高価です。低Ca血症を起こすことは、腎不全など特殊な場合ですので、今回のお話では省略させていただきます。


 又上記以外の要因として、下肢筋力などの低下など老化現象ともいうべき、漢方理論の腎虚の状態や、下肢血行障害による血虚などが考えられますが、医療機関を受診して頂き精査をしていただく必要があります。

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