浅春の川に水鳥浮かびけり 拙作2022年02月17日

 いつも渡る人道橋の上から川を見下ろすとかいつぶりらしい水鳥の群れが泳いでいた。右岸は河川敷なので土砂が貯まりやすく浅瀬になる。左岸寄りに集まるのは木の陰で少し深くなっており魚がいるのだろう。

 鳥は一羽だと寂しい風景であるが群れると絵になる。ほとんどの鳥は群れで行動する。3月を待たずにもう北方へ飛び立つ時期である。
 代わって5月になると夏鳥が渡ってくる。これも基本は集団であるが、カッコウは単独である。鳴き声は聞くが姿は余り見ない。
 芭蕉の句にも詠まれた閑古鳥などとありがたくない別名がある。それも単独だからだろう。
 美空ひばりの数ある歌の中に「お島千太郎」という歌の中にも♪渡り鳥さえさえ一緒に飛べる 連れがなければ辛かろうに♪の歌詞がある。

https://www.youtube.com/watch?v=ByQxcbimHfY
2:05ころ

 日本に渡ってきたカッコウは旅の疲れで産卵はするが抱卵はウグイスの巣に入って卵を押し出して自分の子を産んで飛び去る。鶯は知らないまま抱卵して孵化したら自分より大きなカッコウが生まれてびっくりだろう。托卵という。