訃報!石原慎太郎氏2022年02月01日

 石原慎太郎氏が死去。巨星墜つ、の記事と批判記事(コメント)が混じる中で探していた。
 一橋大学はもともとは東京商大と言うようにビジネスマンの専門知識を授ける学校だった。石原慎太郎氏も公認会計士を目指して貸方借方とか財務諸表に至る簿記会計を学んでいた。その学問に飽きて小説『太陽の季節』(1955年)を書いた。はじめから文弱の徒ではなかったのだ。1968年に参議院議員に当選。その後『ノーと言える日本』(1989年)を刊行。1995年まで国会議員だった。
 1999年に都知事になると若い時に学んだ複式簿記の知識が輝き出した。大多数の人には無味乾燥な知識は企業会計のみならず、公会計にも基本の基本として必須の知識になる。国会議員としては粗野な印象だが都知事時代の石原氏が一番生き生きして見えるのはこのせいかと思う。2012年に都知事を辞任。同年に日本維新の会の国会議員に再選。
 国の財務諸表は高橋洋一氏(数学が専門)が著書をものにしている。これで国債の根拠が分かるが、都財政も改善されたと聞く。ただし都立銀行の破綻もあり全面的に成功したわけではない。
 2013(平成25)年の予算委員会の質疑応答の長い動画は1:00くらいから安部首相らと国の公会計を巡り会計知識の応酬が始まるが、圧巻である。人生に無駄はないと思った次第。

石原慎太郎が登場する予算委員会の動画
https://www.youtube.com/watch?v=eoLMKBjYPTc

引用された短歌 20歳で結婚、90歳の戦争未亡人の短歌

かくまでも醜き国となりたればささげし人のただに惜しまる

・・・これは渡部昇一氏の動画にも引用された。
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1000