沢初め・・・元越谷遡行2020年06月21日

 越県での外出禁止措置も19日で解除。3か月ぶりの行動の自由が戻った。21日の予定は沢登りであるが、なまった体では荷が重いがさりとて行き先は見当たらないのでW君の計画に乗った。沢初めということもある。
 朝4時起き、4時半には出発。W君の家に寄り合流。名古屋西ICから久々の東名阪道に乗り、新名神の菰野ICで降りた。コンビニに寄りたいが最近は閉店も多く、買いそびれるので少し大回りして湯の山線沿線まで回った。
 鈴鹿スカイラインを越える。朝7時というのに御在所岳登山口はマイカーで一杯だった。久々の解禁で一斉に山へ来たんだろう。武平峠のPも80%の入りだった。峠を越えても駐車の車は多かった。そして元越谷の入り口のゲート前もバーベキュー組も含めて満杯になった。良い道ではないのに多数が来た。
 身支度して8時出発、ゲートを抜けてしばらくは林道歩き。すでに川原では紫煙をあげてバーベキューを楽しんでいる家族連れらしいのがいた。橋の上で身支度する3人組をやり過ごす。猪足谷橋の分岐を過ぎるとしばらくで入渓地点。以前はここまで車が入り、今は松の植栽地だがこの広場でバーベキューの宴会をやった。翌朝から沢登りを楽しんだ。今は松の間を抜けて川原に下る。久々の沢だ。
 たんたんと川原歩きを続ける。水は冷たい。堰堤を右から越える。釜では左をへつったが今日は右をへつる。ふたたび大堰堤になり、右に高巻きした。以前は無かったロープが張ってあるが、懸垂下降の練習を兼ねて下降した。
 次々と小さな滝を越えるがようやく大滝に着いた。梅雨で増水しているので凄い迫力がある。近寄ると水しぶきが飛んでくる。ここで左岸のルンぜを巻くしかないのだが少し考えていると、後続に追いつかれて3人組、10人組は確認できた。今日は沢日和なんだ。
 Wリーダーがロープを持ちながら上部へ登り、確保の態勢だったが長さが足りない。ロープは離して、胸くらいまである深みをたどってルンぜに近づいた。ロープにつながるとちょっとヤバい気がした。自力でW君のところまで登り、今度は滝上に登攀する。ここではロープで確保しながら滝上の流れに降りた。
 ここからは一枚岩の花崗岩の滑が連続する美渓である。左岸右岸をへつるが、やや水量が多いので越えがたい小滝もあった。もう良いというくらいの小滝を次々と遡り満足して、仏ヶ谷の出合へ着いた。ここまでに2人組には追い抜かれた。本流に入り、以前は簡単に抜けた小滝が水量が多くて抜けがたい。下流にあった1.5mくらい流木を拾って滝つぼに落とし足場にして抜けられた。さらに上の滝も滝つぼからでは抜けられず、一段高いステップを指示して抜けてもらった。後続のわたしは確保してもらって這う這うの体で抜けられた。
 ここまでが難所であったが後は平流に近い。930mの南の稜線へ抜けた。南風が涼しい。雲も南から北へと忙しく流れてゆく。しばらく休止後、水沢峠に向かった。途中でトレランの2人に会う。山で何も持たずに走るなんて。
 峠からすぐに荒れた山道を下った。風化花崗岩の地質のせいか、山道の原形は壊れてしまったのだろう。赤テープでルートを案内してくれる。荒廃した峠道を終わると林道と出会い、そこで休憩。その後、地形図のジグザグの下部を直進してしまい谷に降りかかった。野洲川ダムと書いた古い道標があるのでそこの尾根を登ると林道に戻った。この山道は古い峠道の残骸であろう。後は長い林道をただただあるくのみであった。クルマに戻ったのは17時30分過ぎ、すでに一台も無かった。少し先に一台あったが沢屋だろうか。18時前に鈴鹿スカイラインに戻った。今日は温泉はなし。