就職支援セミナーを受講2009年11月17日

 ハローワークでもらったチラシに「就職支援セミナーのご案内」があり、昨日思いついて受講を申し込んでおいた。中生涯教育センターで午後2時から4時きっかりまでしっかり受講した。失業手当の受給というような後ろ向きの説明会ではなく、再就職という命題に沿ったチャレンジ精神を鼓舞するようなO講師(女性)の熱のこもった話しぶりに感動を覚えた。故上坂冬子さんではないが何とかしなくっちゃ、という気にさせられる。NPO法人社会教育ネットからの派遣講師のようだ。
 特に気になったのはベテラン意識の払拭である。郷に入れば郷に従え、で新入社員ともなれば先輩の若い社員、若い上司、若い重役が何と稚拙なこと、をと説得していけないのだ。使いにくい人間と判断されると折角入社できても解雇されることになる。
 某金融機関OBで山の先輩が定年後再就職したもののほとんどは1年以内で解雇されたが中には3年持った人がいて若い女性の上司からお祝いされたという話を聞いた。「今まで一流企業出身の人で3年もったのは貴方だけです」という理由であった。プライドを捨てて渾身の働きをしたからである。
 これは山岳会の運営にも言える。かつて会員の減少でピンチになった際、年齢が上の中高年に焦点を当てて募ると多くの応募者があったが最初はともかく慣れると関係維持が難しかった。人生では先輩だが山では指導してやらないと危なっかしい。結局は酒で親しみを増すが壁が取れて遠慮もなくなると破綻し、ボロを出して退会していった。親しき仲にも礼儀あり、である。人生の根幹が分かる人のみ今も交流している。
 履歴書の書き方、職務経歴書の書き方のポイントも改めて教わった。倒産で路頭に迷っていた30年くらい前にも書いてせっせと送り、30社目くらいでようやく就職できた。あの当時も転職の仕方という本を買い込んで研究したことがある。これだけは昔から変わっていない。自分本位では中々競争に勝てないのだ。作用、専門家の知識を鏡にしてもう一度我とわが身を振り返ることが必要である。
 後は当方が定年後であり、これまでのスキルをどう評価されるかにポイントを置くことになる。考えてみると趣味で已む無く始めたPCのスキルが今になって俄然重要な職務経験の一つになってきた。江戸時代の川柳に「芸が身を助けるほどの不幸せ」がある。なるだけなら全うな人生を送れればいいがピンチになって「やっておいて良かった」と思うのはPC即ち芸事であった。いよいよ人生の荒波にもまれて再び職業を固めて行こうかな。買い物後履歴書用写真も得た。いつでも出せる体制になってきた。

    伏見駅出れば寒さに襲わるる
    公園に彷徨う鳩よ冬の雨
    日短しいよよ高みに向かうべし