伊勢・烏岳545mを歩く2009年11月29日

烏岳からの局ヶ岳
 長い間眺めるばかりだった飯南の山の展望台ともいえる烏岳にやっと登れた。登る計画はなんどかあったが都度流れていた。R166から見ると大変山容がよろしい。気になる山であるが標高が今一低く、三角点もない。えいやっと出かける動機も弱かった。局ヶ岳や白猪山は何度も登ったからこれで約束を果たした気分である。
 7時30分、自宅を出て10分強で東海ICに入る。伊勢湾岸道から南下する。天気は今一だが高曇りで眺めはよく降雨の心配はない。伊勢道からも尼ヶ岳またの名を伊賀富士がよく見える。
 今日は1000円ということもあって勢和多気ICで降りた。R368を飯南へ走る。ぽつぽつ降り出したが大した雨ではない。しかし、雨具を着けるのも厄介なことだ。周遊登山を往復か迷いつつ立梅の登山口に着いた。
 道標にしたがって茶畑の中を奥へと走るとPがある。そこで仕度して薄暗い杉林の山道を登る。すぐにさっきの林道と出会うがかなり急なコンクリートの林道に危険を感じていたら左へ山道が別れた。順路と案内がある。そこをジグザグに登ってゆく。尾根に着くと右折し第2展望台とある。そこそこの展望はあった。
 およそ300mくらい登ると分岐があり、右が展望台と舟戸方面に行く。左へ頂上を目指す。約1時間で着いた。植林の木立が伐採してあり、すこぶる展望がいい。局ヶ岳の眺めが素晴らしい。高見山、迷岳は山頂部が雲に隠れて同定しがたい。冬晴れならば雪をいただく台高山脈の眺めが楽しめるだろう。それにしても非常に寒いのでカッパを羽織った。久々に尻皮も当てた。何分このところ風邪気味で体調はよろしくない。保温第一である。
 ここから5分という大日如来へ行った。なるほど如来様はあるが大変素朴な石仏が安置されているだけであった。立派な東屋もある。その先の冬紅葉の尾根にもコースの道標があった。そのうち波多瀬方面から登山者が着いた。聞けば周遊コースを取るらしい。如来様からは伊勢方面の眺めがある。
 山頂に戻って舟戸への道を辿った。まず展望台があり、尼ヶ岳、局ヶ岳がよく見えた。少し戻って帰り道の道標がある。植林の中の踏み跡程度の道で余り利用されていない感じがした。しかし、道に迷うこともなく尾根から沢に下り、広い道に出ると歩き易くなった。そのうち林道に出たが紐で止め山とあり、入山を拒んでいるような注意書きがあった。舗装道路からはしばらくで舟戸登山口とR368にであう。よく見ると倒れた案内板がありこれじゃあ分かりにくい。R368をしばらく歩いて立梅まで戻った。実にコンパクトな山行でした。
 下山後は道の駅飯高に寄った。いいたかの湯に入湯して体を温める。夏の汗を流す気分もいいが寒い体を湯に沈めて温まるのはまたいい。温泉から出ると館内で展示中の小津安二郎の映画「東京暮色」のパネル写真を閲覧した。その後、小津安二郎資料室に寄った。管理人のOさんが歓迎してくれた。2007年に何度か来たが温かい雰囲気のする資料室である。
 飯高を辞して帰りは松阪ICから入る。早くも13Kmの渋滞を示す電光掲示板にため息を付きながら走った。