道志村の捜索ボランティアへ参加2019年09月28日

 コスモスの懇親会後、少し睡眠をとった。11時過ぎ、支度してあったザックを積み込んで出発する。高速料金を少しでも節約するため名古屋ICより東名三好ICから入る。3650円也。220円カットできた。
 新東名を走って御殿場JCTで1本になり御殿場ICで出た。R138を走るがナビはR246を指示するので従う。これが地理勘のない人にはありがいたいが、どうも東京へ向かうので、スマホをチエックすると明神峠、三国峠を越える県道に導きたいようだ。つまり最短距離を教えてくれるのだが深夜に地理勘のない山岳路は走らない方針なのでR138に戻る。しかしもう深夜の2時なので小山町の道の駅で仮眠した。半袖では涼しいより寒い。
 午前4時に起きてまたR246を戻りR138を走った。R138は籠坂峠を越えて山中湖へ。そしてR413になり山伏峠を越えて道志村へ。前後を自衛隊の大型車が3台も走っている。100人くらいは乗せているだろう。今日も捜索行であろう。
 現地の椿壮オートキャンプ場へは6時に到着。現地本部周辺には車がぎっしり詰まっている。
 とりあえず素通りして林道奥まで走って偵察して置く。地形図も出して見ておく。地理勘のない人間にはさっぱり分からないからだ。周囲はおおむね杉、檜の植林山になっている。当初は加入道山から登山道を歩いて大室山に下山。椿沢を見る予定だったがどちらも登山口の道標はない。直感的にはこりゃ難しい、と思った。
 戻って本部付近にPする。おにぎり1個を食べて支度する。現地本部のテントにはパトカー、自衛隊員、消防署員、役場の人らが集まって鳩首会議中だ。私も加わって事情を聴く。自衛隊員が中心になって椿沢、道志川の周辺はしらみつぶしに捜索されたこと書き込んだ白地図を見せてもらった。
 ボランティアに対しては村役場の人が対応してくれた。しかしボランティアを班編成する本部は27日に解散したので自主的に捜索することになった。単独ではしないでくれ、と言われたが見知らぬ人とにわかにチームなど組めないので仕方なく、6時30分から独自に捜索開始した。
 まずテニスコートへの階段を登って加入道山の登山口を探したが皆無だった。踏み跡すらない。それで林道や村道を中心に捜索するが多数の先行者が入っていた。
 また本部付近へ戻り、椿沢に沿う林道の捜索に入った。ここも先行する人らが多数居た。大室山の登山口付近では消防車も入ってきた。こちらを見ると、登山か、と聞くので捜索だが、と言うと単独の人が一番危ない、などど言われたのは心外だった。
 実は27日に20歳代の単独のボランティアが崖から落ちて怪我をしたとの110番通報があり場所が特定できないまま行方不明になり、その人の捜索の負担までできたからだろう。あちらからは単独で老人の来るところではないと、と思われたか。ご忠告ありがとうと答えて別れた。
 椿沢の橋まで往復して下山した。捜索した範囲でいえばどこも急斜面であり、露岩も多い。転落すると怪我は必至だろう。
 小倉美咲ちゃんはまだ7歳だから、しかも千葉県の子供だから山慣れせず、遠くへは行けないはずだ。誘拐説もありうるだろう。こんな壮年期の険しい溪谷のキャンプ場でどこへ行ってしまったのか。みんなからはぐれた22日の夜、森の中から見える山家の灯を求めて足元を照らす明かりもなく歩けば転落しかない。じっとしていてくれれば良いのだが。

 背中に軽い汗をかいたが、使い始めた新しいザックは背中に隙間があるので風が通る。吸汗速乾のラガー1枚では少し小寒いほどである。それで上着を着こんだ。
 8時30分、マイカーに戻り、残りのおにぎり1個を食べて30分ほど休憩した。現地本部を伺うと良いニュースはないようだ。但し、メディアの員数はより増えて本部周辺は報道カメラが林立していた。自衛隊の人らは隊列を組んで下山していく。
 結局、消防署員の言う通り、地理勘のない単独のボランティアでは限界があり、迷惑になってもいけないので9時30分撤退を決めた。2時間ほどの捜索ボランティアでした。
 後は観光ドライブに切り替えた。12時、道志の湯で一風呂浴びて蕎麦を食う。沼津市まで地道を走り、静岡市の草薙神社、焼津市の焼津神社を参拝後、また新東名で帰名した。