相続(税)の研修2019年09月30日

 18時からはY先生による相続の研修に出席。時刻きっかりに始まると1時間30分休み無しでぶっ飛ばされた。講師は機関銃のように早口なので断片的にキーワードのメモを執る。文字を書けばそれが頭の片隅に残る。後で思い出す際のきっかけになる。医師のカルテと同じで患者への問診をメモっているようなものだ。
 講師は税務署勤務25年後に退職して相続税専門の税理士事務所を開業した。遺言書、遺産分割協議書、相続関係図などの書類作成は弁護士か行政書士しかやれない。税理士は行政書士も無試験で行政書士登録できるので行政書士事務所も開業された。他に関連する副業も多々あった。中でも遺品整理業に目を付けたのはさすがである。
 コンテンツとしては新たな知識を会得したわけではない。何より税務署職員時代に経験し培った顧客を見る目が的確なのである。したがって講義の最後は脱税の手口なるものも開陳された。
 税法の知識に疎いので相続税の申告をしないのは源泉所得税に馴らされた会社員と公務員が多いと言われた。中でも公務員が多く、申告の必要を知りながら無申告の事例があるそうだ。また親の死亡を悟り、死亡前に預金を引き出す事例も多いようだ。これは相談会でも聞いた。兄弟の内敏いのが事前に引き出している。また子または孫の名義預金も実は相続財産だから気をつけてと注意喚起があった。
 それにしても公務員は税金で食べてきて税金を納めないのは、と批判的になるのは税務署員の考えが抜けないからだろう。全体的にはさらっと(深掘りしないで)相続にまつわる逸話を交えての話は面白かったしためになった。