奇遇!2012年02月25日

 今日は午後から愛知県行政書士会会館で遺言書の研修会に参加した。その後、会館を出て歩いていると「NSさんですか」という人がいる。「ええ!?」と答えると日本山岳会東海支部の会員だった。近くの喫茶店でお話を聞くと写真展の会計担当であり、会の集会や行事でこちらの顔を覚えていたらしい。どこでつながっているかわからないから悪いことはできないものである。
 本業は税理士さんであるが顧客から依頼されて相続や遺言書を書くこともあるというのでこの度の研修に参加された由。こちらも会計業務が本職なので専門的な話に踏み込んだりして協力を約した。お互いに良い知遇を得た。
 一方で登山の方はもっぱら写真撮影ということで単独行が多いとか。北アルプスが主で冬はやらないとのこと。鈴鹿で遭難があって大変ですよ、気をつけて登りましょう、と別れた。そして救助態勢の整った北アルプスよりも鈴鹿の方が難しいですよね、と考えが一致した。
 実際、私が初心者のころ、冬富士で滑落停止などの訓練を受けた日山協の指導員が鈴鹿のヤブにつかまり、下山できなくなって、愛知県山岳連盟で捜索救助されたことがあった。鈴鹿では道具を使いこなす高度な登山技術よりもヤマの勘といったことの方が大切なのである。
 北アルプスの踏み台程度に考えていると思わぬアクシデントを招く。山には山の掟がある。

コメント

_ A ― 2012年02月25日 22時31分42秒

捜索活動の記録をいつも読ませていただいております、ありがとうございます。私は登山は全くしたことがありませんが、『山』=(イコール)『危険』なのではなく、山に足を踏み入れた瞬間に『自分』が『危険』を作ってしまうものなのですね、それは時に日常生活においても当てはまる気がします。Nさんがきっとまた私たちの職場に戻ってきてくれると信じたいです。

_ I ― 2012年02月26日 18時47分19秒

Nさんの捜索状況を見守りつつ小屋番様のこのサイトを、度々、拝見(読)させて頂いておりますが、会計業務のお仕事もされている様ですから、この時期ですと特に多忙だと思うのですが、また、捜索に出掛けられるそうですし、頭の下がる思いで一杯です。

前にGPSの件を触れておられましたので、私的に感じるところもありましたので、ここに記させて頂きます。

私もGPSは所持して山歩きをしています。
準備段階として無料ソフトのカシミール3Dで予定ルートのウェイポイントを入力し、そのルートは私の機種では折れ線のピンク色で表示されます。システム上は車のカーナビと同じです。

一昔前のGPSの精度は極めて悪く、森林地帯に入ると衛星の捕捉能力が足りずに用をなさい代物だったかと思いますが、最近のGPSの精度はかなり上昇しており、現在位置の把握にそれほど狂いもないかと思われます。その意味では非常に重宝しています。過去に何度かルート外れの道迷いに気づき引き返した経験もあります。

予定ルート表示やこれまで歩いてきたトラック表示が残っているので、道迷い等でも戻る・引き返すためには重要な機器かと思われます。

ただ、GPSは高価だとのイメージがあるかと思いますが、私のは個人輸入した1万7千円位の機種で、後、1万円弱で日本全土の地形図をデータ入力しただけの物ですが、これで充分利用できています。

しかし、電池を電源とする以上、継続使用時間は気温にもよりますが、一般的には10数時間~20時間位(それ以上の物もある?)かと思います。予備電池を常備していても2~3日の山行となれば途中で電源切れとか機器の故障や落とした等で使用不能になるかもしれません。

GPSは所持していても、透明の防水ケースに入れた地形図とコンパスは常備し、上着のポケットに入れていつでも取り出せて確認できる様にしています。尾根・谷・等高線の広狭からルートを前もってシミュレーションしつつ、現在地を確認しながら(時には判断ミスもしながら・・・)山歩きが出来るので、別の山歩きの楽しさが増えてきます。

基本的には読図テクニックをみがきつつ地形図とコンパスを所持して山歩きをし、GPSは副次的な確認機器と考えた方が良いのかもしれません。

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