御池岳又は藤原岳の遭難者の情報を2012年02月23日

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上記のブログ「こつこつ登山日記」2/20にNさんの顔写真入りでいなべ署の情報協力のポスターが掲載されている。

   いなべ署は0594-84-0110である。

 この雨で雪解けが早まる。生還を信じたいが冬山の現実は厳しい。雪に埋もれておれば姿を現すだろう。
 御池岳か藤原岳に登られた方は何か、情報があればいなべ署へ届けよう。
 ゴーグル、毛の帽子、ストックなどの断片でもいい。

 それにして鈴鹿山系の遭難者及び遭難騒ぎのほとんどが名古屋市民という現実。ほぼ毎週あるという。山岳会に所属しない未組織登山者で且つ登山計画書の無届けが90%以上という。四日市西警察署、いなべ警察署もふりまわれているそうだ。(三重岳連のN氏からの話)

 ・とにかく道迷いには落ち着くこと。お茶を飲んだり、飴を舐めたり、チョコを食べたりして間をおく。
 ・地形図の読み方を指南するテキストもあるが入山前のシュミレーションが大事で、現地で地形図を広げてももう遅い。山に登った際に山岳同定をして目に叩き込むことでリテラシーが養われる。
 ・おかしいぞ、という感じを持つのは事前に情報がインプットされていなければおかしい、とは気がつかない。
 ・慌てないこと。そのために行程を記録していくことも知恵になる。デジカメなら撮影時刻が表示される。あの場所から何時間とか、記録で分かる。
 戦前の登山家『単独行』の加藤文太郎は冬山に登る際、地図に赤鉛筆でトレースしていったという。道は雪で覆われるから迷わないためには大切な知恵である。
 ・原則として夏山5年春山3年それから冬山に入ってゆくものだろう。生活技術があれば、何とかなる。たっぷりの食料、暖かい衣服、たとえ蝋燭でもあれば暖かい。
 ・慌てる、動転する、急ぐ、明日は大事な会議だ、何時から家族と食事の時間だ、大事な約束事がある、として必死に下山となる。普段はやらないことをやってしまうものだ。そんなときに転倒、転落もあろうか。
 ・山に居るときは山に集中することで多くは防止できる。単独行は妄想に陥りやすいし、集団では付和雷同になりやすい。遭難防止の決め手はないので原則を守るしかない。