尾張三山を歩く2009年01月01日

    
          高層の自宅の窓から初日の出
 午前5時過ぎ携帯の目覚ましが鳴る。やり過ごしていると今度は時計の目覚ましラジオがしゃべり出す。今日もお天気はいいようだ。カーテン越しに東向きのマンションの窓辺に奥三河辺りの朝焼けが昇り出した。元旦の朝日を部屋から眺めた。
 簡単な朝食で身支度して地下鉄駅に向った。八事駅で乗り換えるがやや早目なので八事興正寺の参拝客もまだ動き出していない。左回り線に乗って平安通駅で乗り換える。待つこと20分で列車が入ってきた。上飯田駅から延伸されて以来初乗車である。名鉄との相互乗り入れで小牧も簡単に行ける。
         小牧線に乗って楽田駅に向う 
 8時49分発に乗る。電車はボックスシートで眺めを得やすい。矢田川を渡ると田園風景の中を北進。格差のない路線なのですべての駅に止まる。小牧駅で乗り換えて楽田駅には9時25分ジャスト。出口でS君が笑って待っていた。初笑いである。
         大縣神社に向った
 徒歩で大縣神社まで歩く。まだ早いせいか参拝客は少なめである。中へ進むにつれて混雑し出した。社殿で一通りの願を掛けてお参りした。ここは有名な女陰をかたどったご神体があるそうだ。うろうろしたがご神体を模した飴は売っていなかった。それに構ってもおれない。
          尾張本宮山に登る
 尾張本宮山へのコースに進んだ。途端に静かになる。車道を幾分か歩いていくと山頂への道しるべに導かれていく。展望台はもう用を成さないほどに樹木が茂っていたので山頂へ向った。何箇所かの小さな社が痩せ尾根に設けてある。すぐにやや大きめの奥の院が立っている山頂だった。1等三角点は社殿の後に埋まっていたが眺望はない。ここまで楽田駅から約1時間であった。石に腰掛けて休んでいると2,3人が登っては下って行った。内一人は白山、尾張富士も目指すという。
           尾張富士に登る
 我々も彼の後を追うように下った。愛知用水の側道に降りた。地形図はないのでガイドブックの怪しげな略図から探っては見たが白山への登路は見つからなかった。諦めて尾張富士に向った。山頂ではさっきの人がいた。白山はこれから行くらしい。大体のルートを聞いて我々は車で行くことにした。実はS君は大縣神社のPに止めて置いたらしい。
 石揚げ祭で有名な山頂には小石、大石が一杯転がっている。正規の石段のある登拝道を下ってまた神社にお参りした。10円は遠縁につながるとS君はいい、1円を挙げた。私も11円の賽銭を挙げた。神社を辞してマイカーのある楽田まで歩いた。乗り換えて白山に向った。
          尾張白山に登る
 白山は池野の小集落のはずれから登れた。我々が諦めて左折した所を反対に右折すれば行けたのであった。舗装が途切れて堰堤までは広い道を行き、しばらくはその延長を歩いたが左折地点からは細い山道になり素晴らしい雑木林の小道を登った。落葉がかさこそと鳴り、冬の里山らしい。山腹に取り付くように道も急になり、ロープまで張ってあった。右からのいい道と会い、すぐに尾張白山の社が立つ山頂であった。
           尾張白山からの眺望
 眺望は今までよりも素晴らしかった。濃尾平野が丸見えである。反対側からは入鹿池が見え、先の尾張富士も見えた。その向うには納古山らしい低山も見える。ここからは風格のあるいい山容である。左側から三国山、猿投山と続き、奥三河の段戸高原らしい山なみが見え、東山タワー、ツインタワー、トヨタのビル群、煙突群は四日市市、多度養老山系が半分が見え、北と奥の鈴鹿山系は雪雲に隠れていた。三山の中でも抜群の眺望である。展望を堪能した後は往路を下った。展望の同定をする間にも次々登拝のハイカーや常連らしいハイカーが来ては去っていった。中々の人気の山である。
         可児に新開湯した温泉では初湯を愉しむ
 下山後はS君の自宅に近い可児市の温泉に入湯した。850円と高めながら入場制限もする人気ぶりだった。初湯を愉しむ客で賑わっていた。その後は犬山駅まで乗せてもらった。関東周辺の山をいくつか知ってみると電車で行く山もいいなと思う。あいにく今日は元旦ゆえにみな休業で一杯飲んで帰ることはできなかったが。
 昨年の元旦は定光寺駅から春日井三山を縦走して内々(うつつ)神社まで歩いた。来年もどこかの三山をやりたい。1/4は牛年に因んで奥三河の牛ヶ鼻(点名)を予定。夏は赤牛岳、ついでがあれば富山の牛岳も。そして巻機山の牛ヶ岳もある。今年も登るぞ、とS君と話し合って別れた。

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