堀川駅跡界隈2020年06月04日

御園橋を渡ると外堀の城壁が美しい
 丸の内の事務所へはまだ地下鉄に乗りたくないのでマイカーで行く。しかし長時間有料でPできないので路駐する。三の丸はさすがに余地なしなので名城公園へ。雑用はまず愛知県図書館が第一だ。徒歩で行くと発見がある。

 スマホの地図に堀川駅跡と浮かんでいる。そんな駅跡なんてあったかと来てみれば今はこんな更地になった。堀川とつながるところは瀬戸電の始発駅だった。久屋橋辺りとばかり思っていた。 今もあれば「名古屋城正門」前駅として活用すれば便利のいい場所だ。栄から外堀通り線として引っ張れないか。 
 御園橋を渡ると図書館に入る。外堀との城壁が美しい。これまでにたくさんの城址を見学してきたが名古屋城の石の組み方は芸術かと思う。特に東門の橋を渡ってすぐのところからは精緻を極める石組みである。尾張徳川家の威信にかけて建造されたのであろう。
 ここは横井也有の生地だった。名古屋の江戸時代を代表する文人ではないか。下前津の交差点近くには背の高い顕彰碑が建てられている。中経新聞の連載で、今の富士見町から昔は富士山が見えたと『鶉衣』の「噴煙が見えた」との引用文とともに写真を添付したら編集者が「本当か」と言って飛んできた。昔は景勝地だったとか。横井也有は尾張藩を引退してからも城内の舟泊まりから乗船し、堀川から桑名へ渡り、御在所岳の麓の湯の山温泉に湯治に行っている。ただ、隣の部屋から芸者をあげてのドンちゃん騒ぎに閉口した話も書いている。也有の俳句で一番人口に膾炙しているのは”幽霊の正体見たり枯尾花”だろう。
 それで愛知県図書館までは良い道草を食いながらたどり着いたが、目的の本は地域資料というので閲覧すらできなかった。事務所の郵便受けは久々で溜まっていた。自宅以外にもマスクが配布されていた。

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