ベイルアウト ― 2009年04月16日
昨年12月20日号「東洋経済」の特集記事”自動車全滅”を読み直していたらベイルアウトなる単語に出会った。頭に残っていないので当時は読み飛ばしたようだ。自動車全滅が現実になってみると自己破産する下請けが出始めた。
検索してみるとニコニコ大百科は「bailoutとは、英単語。経済において、企業の倒産を避けるため、資本を貸すもしくは無償供与することを指す。倒産による悪影響が甚だしい場合に行われる。」と解説がある。元々は軍事用語で戦闘機から緊急脱出すること。
昨年はホンダがいち早く不況対策に乗り出していたがトヨタはまだ余裕があったかに思う。識者は下請け企業にベイルアウトすることになる、といった忠告で使われた。自動車産業は利益収奪産業とも揶揄されるほどコストダウンが厳しいといわれる。社内だけでなく外注仕入れの単価も徹底して叩かれる。それでも従うのは量的拡大があったからだ。
この所報道された会社だけでも三次下請けの3社が自己破産した。再生を諦めた格好である。トヨタでもホンダ、三菱でも事前に情報の把握はしていたと思うがベイルアウトはしなかった。別の企業で代替する当てがあるのだろう。財務の悪化でベイルアウトすること自体企業機密だから報道はされるまい。
不況時には銀行の融資が大企業優先になり、小さな会社から貸し剥がしをしてでも大企業にカネを融通する。晴の日に傘を貸して雨の日に取り上げる、とは昔いた小さな会社で経理を担当していた頃からよく聞かされた。銀行も大企業もいざとなれば救ってはくれないからやはり無借金経営は健全といえる。
下請けを叩いて単価を下げさせ、捻出した巨額の利益でグローバル展開してきたトヨタも世界一の自動車会社となったが今は逆回転し始めたようだ。これからは内部留保=儲けたカネを事業を守るためにベイルアウトすることになるだろう。
アメリカの自動車会社は殆どの部品を内製する。そのせいでGMの人員整理は大規模になる。その代わりに関連会社の倒産は聞こえてこない。日本の自動車会社の内製率は余り高くないからコストダウンする時はいいがベイルアウトすることになると大変だろう。協力会社群は半端な数ではないからだ。
日本一元気な愛知県であったが今は失業者が増加中の事態となった。トヨタの業績回復=生産回復により注目が集まる。
検索してみるとニコニコ大百科は「bailoutとは、英単語。経済において、企業の倒産を避けるため、資本を貸すもしくは無償供与することを指す。倒産による悪影響が甚だしい場合に行われる。」と解説がある。元々は軍事用語で戦闘機から緊急脱出すること。
昨年はホンダがいち早く不況対策に乗り出していたがトヨタはまだ余裕があったかに思う。識者は下請け企業にベイルアウトすることになる、といった忠告で使われた。自動車産業は利益収奪産業とも揶揄されるほどコストダウンが厳しいといわれる。社内だけでなく外注仕入れの単価も徹底して叩かれる。それでも従うのは量的拡大があったからだ。
この所報道された会社だけでも三次下請けの3社が自己破産した。再生を諦めた格好である。トヨタでもホンダ、三菱でも事前に情報の把握はしていたと思うがベイルアウトはしなかった。別の企業で代替する当てがあるのだろう。財務の悪化でベイルアウトすること自体企業機密だから報道はされるまい。
不況時には銀行の融資が大企業優先になり、小さな会社から貸し剥がしをしてでも大企業にカネを融通する。晴の日に傘を貸して雨の日に取り上げる、とは昔いた小さな会社で経理を担当していた頃からよく聞かされた。銀行も大企業もいざとなれば救ってはくれないからやはり無借金経営は健全といえる。
下請けを叩いて単価を下げさせ、捻出した巨額の利益でグローバル展開してきたトヨタも世界一の自動車会社となったが今は逆回転し始めたようだ。これからは内部留保=儲けたカネを事業を守るためにベイルアウトすることになるだろう。
アメリカの自動車会社は殆どの部品を内製する。そのせいでGMの人員整理は大規模になる。その代わりに関連会社の倒産は聞こえてこない。日本の自動車会社の内製率は余り高くないからコストダウンする時はいいがベイルアウトすることになると大変だろう。協力会社群は半端な数ではないからだ。
日本一元気な愛知県であったが今は失業者が増加中の事態となった。トヨタの業績回復=生産回復により注目が集まる。
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