映画「フラガール」鑑賞2009年04月04日

 2006年制作。これも見逃していた映画の一本。各地の映画祭で上映されていたが中々行けなかった。レンタル店で偶然に見つかる。
 主役の松雪泰子の熱演、フラガールのリーダーになる蒼井優が持ち場を演じて素晴らしかった。松雪泰子はこの映画で初見の女優である。コミカルさと都会的な洗練された美しさを併せ持つ。フラダンスを1人で踊る場面は本物のダンサーだったのかと思わせるが約2ヶ月の特訓を受けたそうで女優としてのプロ根性の賜物だった。男の風呂場に殴りこみをかける場面は迫力満点。
 炭鉱の閉山、ハワイアンセンターの立ち上げへと時代の波にもまれながら展開する泣き笑いの物語で一見の価値がある。しかもこれは実話を元にしているのでリアルなのは当然か。脇役に岸部一徳、富司純子、豊川悦司らの有名な俳優を配して安定感のある映画になった。目頭が熱くなる場面も多々あり、李監督の手腕も大したものです。