梅雨明けの白山北縦走路・三方岩岳を歩く2009年07月20日

 20日の梅雨明けを見込んで19日の夕方出発。いつもより早いので庄川ICで降りて白川のしらみずの湯に入湯した。テントサイトを探すためにR156から大窪を廻るが濡れた草地で先行者がいた。目当ての東屋も先住者がいてパス。鳩ヶ谷に下り、道の駅に落ち着いた。裏のPも路面は濡れていたので軒先でシュラフだけで仮眠した。
 朝早く起きてゆっくり食事を済ます。朝霧が空に蒸散するような現象を見るとやっぱり梅雨は明けたかな、と思う。スーパー林道の開通は午前7時なのでジャストで行く。走っていくと霧の上に出た感じがした。つまり雲海を突き抜けたのである。久し振りに真っ青な空を仰いだ。稜線には笈ヶ岳、大笠山などが見えてきた。1445mの三方岩岳Pに着いた。閑散としている。尾張小牧No、石川ナンバーなど3台ほど。
 支度中にもドンドン増えてきた。我々も支度を終えて7:50出発。登山道は広めで歩きやすい。ニッコウキスゲ、ギボウシ、ゴゼンタチバナなども見る。三方岩岳頂上へは8:33着。笈ヶ岳の写真は何枚も撮ったし、遠く剣岳から乗鞍岳までの北アルプスが勢ぞろいした壮観な眺めは何時みても感動する。
 一休み後、野谷荘司へ出発。登山道脇のササユリが美しい。毎年草刈がなされるが正に今日からやっている。遠くからチエーンソーの音が聞こえてくる。ササユリだけは残そう、との心遣いなのである。地図には馬狩荘司の名前があるがピーク感はない。激しいアップダウンを繰り返しながら鶴平新道の分岐に着いた。10分弱で野谷荘司の山頂であった。
 白山の残雪がかなり多そうである。そのためか今年は涼しい気がする。昨年も同時期に登ったがみなバテてしまい、S君は野谷荘司で待機し他は空身で妙法山を往復した。そんなことを思い出して野谷ならぬ野垂れ荘司だなあ、なんて馬鹿な冗談を交わした。               その中に若い連中が登ってきて山頂を占拠してしまったので我々は下山した。三方岩岳まで戻るとパトロール2名とS君が歓談している。聞けば飛騨山岳会の人らで、白山の飛騨側のパトロール中であった。さすがにプロだけによく知っていた。
 スーパー林道に戻ると満車状態であった。期間限定で2500円の通行料が適用されている効果であろうか。
 鳩ヶ谷に戻るとS君がまだ通過した事がないという天生峠越えをやった。R360である。羊腸の道を河合村の山里にでた。あとはひたすらR41へでるためにR360を走ったが素晴らしい道路が開通していた。一部、旧道のままの所もあったが意外な速さでR41に出た。猪谷の交差点からは茂住(もずみ)間で走り、今回で3回目の句碑探索を試みた。2箇所ある大きな山崩れを乗り越え、4箇所の小さな山抜け跡をたどること10分強で念願の句碑に着いた。前回は手前で引き返した。傘を手に長靴で30分も歩いたが中途で諦めた。今回は登山靴で行ったから足元がしっかりして歩きやすい。岩崩れの堆石の跡はアルプス級の山道ならよく経験するがたかが句碑で本格的に足元を固めるなんて・・・と思う。
 句碑は大きな自然石の面に彫られた。江戸時代のものと伝えられる。これをアルピニストで日本山岳会初代会長の小島烏水が訪ね、山岳俳人の前田普羅も訪ねたものである。それにしては岐阜県も神岡町も整備もせずに放置したままなのが気になった。
 往復1時間を覚悟で行ったが実際は30分で済んだ。17時過ぎ、ようやく名古屋に向って走った。今回は高速を使わずR41を通して帰名した。下呂温泉の風呂に久々に使った。たまのR41ドライブもいいじゃないか。

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