北海道の山の遭難事故にショック2009年07月17日

 連休に入る前の7/16、北海道で夏山として大量の遭難事故が発生した。ツアー会社の引率で愛知県を含む登山者10名が低体温症で死亡した。
 強風で荒れる大雪山の強行登山が原因のようである。30歳代のガイド3名は無事という。高齢登山者の弱点を知らない若者のガイドでは強行な印象が強い。
 過去にも大雪山に登山した名古屋の女性登山者が避難小屋で死亡したことがあった。これも低体温症だったと思う。
 かつて北海道へは正月休みに山スキーで4度渡道した。ニセコアンヌプリのスキー場から頂上へスキー登山したが1300m級の山なのにハイ松が生えていたし、ダケカンバの疎林があった。これは本州では2300m以上の現象である。つまり1000m以上も高い山に登った景観であった。大雪山は2100m級だから恵那山並みであるが気温は3000m以上の山と同じである。
 今時の3000m級といえば6月に登った燕岳に相当する。頂上付近では確かに寒かった。小屋ではストーブを焚いていた。大雪山も同じであっただろう。しかし、大雪には営業小屋がない。火を焚かないとグングン冷えて体力を消耗するばかりで死に至らしめる。
 おそらくガイドらは若さに任せてツアー客の体温を保温する知恵も持たず、温かいものをとる措置もしなかっただろう。
 ガイドだから登山技術や体力はある。但し、気象の判断力は今一未熟だったとの印象を抱いた。