八事アルプスを行く2008年11月23日

 昨日はのんびりと過ごしたために中途で終えたスタッドレスタイヤの交換を何とか午前中には終えた。この車は平成15年の夏に乗り換え、タイヤは冬に買ったので5年目を迎える。四輪駆動車でもややスリップが多くなった感じなのでそろそろ交換の時期だろう。それにしても交換作業が年毎にきつくなる。15インチのタイヤは結構重いからだ。整備屋にやってもらったこともあるが自分でやる方が冬を迎える心構えもできていい。
    交換にやや汗ばむや冬タイヤ
    レンチ冷たし手袋をして持てリ
 朝、起床時に干しておいた蒲団も正午には陽が陰る。ベランダが東南の角にあり、今時の太陽は出るが早いか西へ掠める様に移動して行く。東の彼方には猿投山が冬靄に霞んでいる。来週辺りから白い御嶽が見られるようになるだろう。
    健やかな眠りを願い蒲団干す
    尾張野の彼方に眠る猿投山
 雑用を終えて13時10分八事アルプスの点名:裏山81.2mに向けて歩き出す。まず塩釜口から八事裏山に行くが目的地に直接行ける道はなく迂回。R153に一旦出て古い踏み跡を探す。乗り越し付近を探ると照葉樹林を主体に楢類の雑木林の中に鮮明な山道が続く。しかし、地形図にある実線の道が見つからない。我慢して歩いていくと広い道?と思ったがコアラの食べるユーカリの植栽地であった。周囲の道をぐるっと歩いたが三角点はない。人家に近いところほど難しいのである。ヤブ越しに周囲を見廻しても高いピークはない。こんな所でうろうろもしておれないので勘で適当に踏み跡を下ると元のR153の道に出てしまった。ちょっとした山っ気を味わった。
     霊園が借景とや実南天
     冬麗ソフトボールの試合なり
     小春日や大キャンパスに屯する
     ユーカリの整然と立つ冬木立
     伐らずして高く伸びたり冬木かな
     並木みなカナダ楓や紅葉散る
     大き目のカナダ楓の落葉かな
 高峯町から名大前を通過し、四谷通りを下った。本当の目的地はシマウマ書房という古書店であった。約2時間かかった。ここでインターネットで検索しておいた前田普羅『飛騨紬』という句集を購入。昭和21年の本なので紙質は悪くボロボロであるが時代を感じさせる古書は高価でも何となくありがたい。本山駅付近のコーヒー屋で一休みして地下鉄で栄へ。
      物言わずマスクのままで注文す
      マスクしてアイスコーヒー注文す
 丸善に行くと旧友のO君にひよっこり会う。綾小路なんとかの本を探しているとか。私は最近の金融危機関連の本を3冊購う。GMの倒産が現実味を帯びてきたし、大恐慌は回避できないようだ。GMの崩壊はアメリカ経済の行き詰まりを象徴する。新聞雑誌には楽観論と悲観論が交錯して分らなくなっている。プロも大きくやられている。100年に一度の危機と腹を括るとしても一定の知識は必要である。ずしっとした手提げ袋を提げて帰宅。
      暮早しどの客もみな足早に

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