続・道迷い2006年09月04日

 またも道迷いの結果夜遅くなり下山中に転落死の山岳遭難があった。
 場所は奥美濃の三国岳である。メンバーはJACの京都支部の9人の面々で死亡された方は70歳の女性であった。左千方にも足を延ばして道に迷い下山が遅れた様子である。計画外のコースで下山中だった、というが詳細は不明である。
 それにしてもなぜであろう。お盆過ぎはまだまだ残暑が厳しいが日没は40分は早まるから日帰りが多少忙しくなる。のんびり構えているとこんなことになりやすい。存命なら遭難騒ぎで済んだかも知れないが残念な結果になった。
 恐らく京都を出るのが遅くなり出発が遅れたために忙しくなった結果足の弱い女性に負担になったかも知れない。左千方は私も登ったが高低差が余り無く広い県境稜線上の三角点だけの山である。だから赤テープか旗などの目印をつけて往復することになる。踏み跡もあるがこれだけでは心もとない。
 左千方に登るほどなら好事家の類であろうから目印も万事怠らなかったであろう、とすれば時間切れであったか。気の緩みが一番怖い。

コメント

_ 薬屋 ― 2006年11月08日 06時41分26秒

 どこから登ったのか知りませんが、何とか元に戻ろうとして決断が遅れたのでしょうか。
 左千方から三国岳は藪こぎですが見通しもあり、1~2時間以内で到達できます。そこからさらに夜叉ヶ池もせいぜい1時間半。早めに判断すれば、夜の8時に夜叉壁にいるはずはないですね。

_ 小屋番 ― 2006年11月08日 21時17分58秒

 亡くなられた人は日本山岳会岐阜支部の会友でもあり岐阜支部のHPには沢沿いに左千方を登頂後三国岳を経由して夜叉ヶ池に向う途中迷われた、と岐阜新聞からの転載記事が掲示板にありました。(今は削除)沢登りなら計画通りには行かないでしょうから日没後の稜線を彷徨していたと思います。これなら午後8時に夜叉壁付近に居ても不思議ではありません。夜下山を強行して転落死した事例は裏木曽の小秀山でもありました。4月に登山し下山中に日没となりライターの灯りで下山中にガレ場で転落死したのです。
 ビバークの決断は中々付き難いものです。しかも慣れた道なら何とか下山を、と私でも強行するかも知れません。メンバーはおそらくベテランばかりだし。でもこんな事例をみると夜の下山は打ち切ってビバーク止む無し、と早目に決断することの大切さを教えています。

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