東川本谷撤退2006年09月10日

 中央アルプスの伊奈川水系東川本谷の遡行は天気不順のため中途で下山し当日中に 帰名した。
 8日夜名古屋では月が出ていたが木曽に入ると雨だった。伊奈川ダムの奥まで入山するのを止めて大桑公園の東屋で仮眠。9日朝もどんより しており様子見しながら入山。
 林道を歩き始める頃は降雨こそ止んでいたがアブ(ブヨorヌカガ?)がひどく刺されたり血を吸われたりでうっとおしい限り。途中からまた降雨がありいつしかブユも消えてしました。羽のある虫は雨に弱いのでしょうか。
 一応林道終点手前の避難小屋で休憩。その後また霧雨となり金沢土場から倉本道の登山口のあるうさぎ平まで林道を歩きました。金沢を渡る金沢橋でも取水場がありました。入渓地点は過去の記録は更に2時間ほど登って北沢との出合いですが我々はうさぎ平から更に支線を下って取水場から入渓することにしました。Pから約2時間ほどの所要時間です。
 これは『日本登山体系』の中央アルプスの記録が約20年以上まえであり当時は伊奈川林道がまだなかった。空木岳へは倉本駅から八丁峠を越えて伊奈川を渡り延々長い尾根を登山した背景がある。当時の遡行者は北沢との出会いまでは登山道を登らざるを得なかった。ビバーク地点へ来るだけでも一日たっぷりかかった。インターネットの検索でも2件ヒットしただけである。殆ど遡行されていないのであろう。3日がかりでは少ないはずである。
 現在は伊奈川林道から直接入渓出来るが取水されて涸れ沢になっている。それに標高1080m辺りから1450mのウサギ平でも1時間強、標高差350mをいきなり出水の恐れがある沢を遡行するのは楽しくないし危険である。取水場辺りならば無難であろう。
 今回は天候不順で意気がそがれて敗退した。これで次の機会には遡行の目途がたちました。Pからほぼ8時間~10時間で木曽殿越の小屋に到着できそうです。前夜発1泊2日でも何とかこなせそうです。Pに夜10時までに到着すれば1時間ほど林道を歩き避難小屋で仮眠してもいい。小屋でもゆっくり宴会が楽しめる。翌朝は余裕をもって沢に入って行ける。
追記
 今回は偵察行になってしまいました。天気やら入渓地点までのアプローチ、時間などで迷いがあり、見透かされたように追い返されてしまいました。
 一通り偵察後は昨年、細尾沢から木曽駒、宝剣を越えて伊奈川を下降したことを思い出し伊奈川の渡渉地点まで散歩しに行ってきました。相変わらず人気のないところで静寂そのものです。八丁峠への登山道は草深く埋れているみたいです。昨年は草刈の手入れの跡があったかに記憶していましたが。

コメント

_ 小屋番 ― 2006年09月10日 16時49分24秒

検索で参考にしたサイトは以下の通り。
footprintsがトップでアクセスできました。感謝です。
http://www.e-net.or.jp/user/tan/index.html
上記のサイトから「がおろ亭」のサイトにアクセスしました。
http://ojin.nobody.jp/index.html
意外に少ないのです。そもそも中央アルプスの沢で人に出合うことはごく稀です。昨年のお盆で細尾沢と伊奈川でそれぞれ1パーティーで合わせても2パーティー4人くらいでした。

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