第16回東海岳人写真展2018山と自然のパフォーマンスに行く2018年03月20日

 今日20日が初日のJACの写真展に行った。87点の山岳写真が並んだ。壮観である。相変わらず尖がった山岳写真が多い。山岳美は尖峰にありという自然観は不動のもののようだ。
 しかし、あれは本来日本には珍しいから珍重されてきたのである。中部山岳国立公園とは北アルプスの山岳美が優れているとしたもの。近代になってから欧州の本場アルプスの山岳美の矮小化であった。無い物ねだりの価値観である。
 左様、パフォーマンスの意味には演技とか人目をひこうとする行為の意味がある。要するに目立ちたいのだ。
 そんな中にあって、Wさんの沢登りのショットも展示されて、迫力があった。日本古来の登山の方法である沢登りは山岳美の究極である。冠松次郎は北アルプスの稜線でなく、もっぱら沢に美を求めて歩き回った登山家であった。登山史上、槇有恒の欧州アルプスで初登攀の記録を高く賞賛する向きが多いが、冠の業績の方が価値が高いと思う。
 写真は静止画的な美の追求のみならず、人を配した動的な美も表現されてよい。
 平日の初日にしては結構な入りでまずまずだった。その後、愛知岳連の理事会に出席のために会場を辞した。

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