伊勢湾のコウナゴ、3年連続禁漁の見通し2018年03月05日

3/5付WEB中日新聞から
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20180305/CK2018030502000015.html
 二年連続の禁漁となった伊勢湾と三河湾のコウナゴ(イカナゴ)の分布を確認する漁協などによる試験漁が三日、鈴鹿市沖などであった。試験漁は不漁になるとみられ、漁業関係者は肩を落としている。近く開かれる三重、愛知両県の漁業関係者による会議で正式に禁漁が決定される見通し。

 春の味覚として名高いコウナゴは、両県の漁業関係者が漁獲の安定のため、次年度に向けて継続して漁ができる二十億匹を残す資源管理をしてきた。だが、二〇一六年にコウナゴが激減し禁漁となった。昨年も状況が改善せず禁漁となり、今年も続けば三年連続という異常事態になる。

 例年、三重県の漁業関係者は伊勢湾でコウナゴを試験漁として採集し、県水産研究所鈴鹿水産研究室(鈴鹿市)で個体数を数えている。愛知県の漁業関係者も同様に試験漁をしており、両者の結果データに基づいて解禁するか判断する。

 鈴鹿水産研究室によると、一六年は夏場や冬場の水温が高く、低温を好むコウナゴが多く死ぬなどした。一七年も生息数は増えず、今年も一月上旬から二月中旬まで、両県が伊勢湾や三河湾で分布調査を四度実施したが、コウナゴは見つからなかった。

 同研究室の担当者は「一昨年、昨年と個体数が少なかったので、今年も産卵する親魚が少ないと予想される」と厳しい見通しを話した。

 コウナゴ漁をする三重県ばっち網漁協の一尾康男組合長(66)は「三年連続の禁漁となれば非常に残念だ。今いるコウナゴが無事に育ち産卵するのを待つしかない」と話している。 (渡辺雄紀)
以上
 こうなご、またはイカナゴが出回るといそいそと買って旬の味を楽しんできたが、今年も不漁でスーパーの店頭で出会えないようだ。
http://koyaban.asablo.jp/blog/2013/02/09/6716529
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