歌集『豊旗雲』(昭和31年刊、武都紀叢書)から
麓田の段々の畔のつらなりてひところ白く山をうつす水
*この歌の成立は中々に難しい。掲載の写真は5月初旬の木曽の上松町の山奥で中央アルプスを撮影したもの。残念ながら水面に白い山は映っていない。このことから、雪山が映りこむように田に水を張ってしかも田植えが始まる前である条件がある。3月では早く、6月では遅い。しかも段々の畔の連なる場所つまり棚田でなければならない。棚田はあちこちにあるが、低山では雪がすぐに解けてしまう。木曽谷、伊那谷、飛騨辺りと見られるがどこだろう。
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