西堀栄三郎生誕110周年2013年02月28日

大雲院へ行くときに舞妓さんに遭遇した。
 2/27は御園座主催のバスツアーに参加。3月の歌舞伎演目の故地を訪ね歩く有意義な旅だった。今回も南山大学の安田先生の解説付きで楽しく分かりやすい話だった。
 午前8時半、名古屋駅西口を出発。人数は28人と聞いた。雨の中を新名神を経由して京都に着いた。
 最初は、京都府東山区祇園町南側594-1にある大雲院に行く。普段は非公開とのこと。ここで石川五右衛門の墓を見学した。演目は楼門五三桐。御園座というので特別に公開してくれたらしい。
 境内は静寂そのもの。大倉財閥の話から始まり、祇園閣の頂上まで上った。曇りながら京都の市街地が見渡せた。織田信長、信忠父子の墓、島津衣久、富岡鉄斎もあり、最初に織田信長の墓を見学した。信長の法名が大雲院というのでこの寺の名前がある。

 そして目的の石川五右衛門の墓に行く途中に、西堀さんの墓があったのには驚いた。知らなかった。しかも花が添えてある。最近訪れる人があったようだ。検索で調べると東近江市の「西堀栄三郎 探検の殿堂」(平成6年8月オープン)が1/20に生誕110周年を記念して「西堀榮三郎を京都に訪ねる旅 」を催したようだ。その際の供花だろう。HPの紹介の言葉に
「 西堀榮三郎の生涯は波乱万丈です。
地球の果てへの地理的探検は、南極から世界の屋根、ヒマラヤの高峰にまで足跡を残しており、探検界のリーダーでした。そればかりか、科学者・技術者として自ら製造にも携わり、品質管理、原子力、海洋と、いずれの分野においても探検的精神を貫ぬき、教育者・哲学者でもあったと評価されています。

西堀は常に「体験による生きた知識」を得ようと努力した人でもありました。『応用が利く、本当に役に立つ知識は、おっくうがってじっとしていては得られない。必ずそこへ足を運び、自分の手で触り、目で見て、匂いを嗅いだり時に味わったりして、初めて自分のものになる』

探検の殿堂では、湖東探検クラブやキッズ探検隊などを通じて、体験による生きた知識の獲得、西堀流の探検活動を行っています。」とあった。
 
■西堀榮三郎年表(一部追加あり)
1903 1月28日 京都市に生まれる(五人兄弟姉妹の末子)
1914 京都・南座で白瀬中尉の南極報告を聞く
1918 今西錦司らと共に「青葉会」を結成、山城30山の登頂をめざす
1922 アインシュタイン博士夫妻を京都・奈良に案内する
1927 京大・東大合同スキー合宿「雪山賛歌」が生まれる
(作詞:西堀榮三郎で登録)
1928  京都帝国大学理学部講師
1934 12月~翌年1月 京都帝国大学白頭山遠征
1936 助教授になるも、大学を飛び出し東京電気株式会社(現東芝)に入社、上京
1939 アメリカへ留学 アメリカの南極探検者たちを訪ね歩き、資料を収集
1944 真空管「ソラ」を発明
1950 日科技連の招きでデミング博士が来日、助手として各地の工場を指導して歩く
1952 単身ネパールに入国(戦後日本人として初めて)、マナスル登山の許可を得る
1954 デミング賞本賞受賞(品質管理普及の功績)
1956 南極観測隊副隊長に任命
京都大学理学部教授(~1958年5月まで)
1957-1958 第一次南極地域観測隊 越冬隊長
1958 日本原子力研究所理事(~1964年6月まで)
1965 日本原子力船開発事業団理事(~1969年1月まで)
1973 ヤルン・カン初登頂(遠征隊隊長)
勳三等旭日中綬賞叙賞
1977 第13代日本山岳会会長に就任 
1978 ゴルカ・ダク・シン・バフー勳二等叙勲(ネパール王室より)
1980 チョモランマ北東稜・北壁からの登頂に成功(総隊長)
1983 京都府文化賞受賞
1989 4月13日 死去(享年86歳)

 好きなこと、しかも人類の発展、社会の発展に貢献したことだった。

 さて、肝心の旅は次に本能寺に参った。大きなビルに囲まれて通り過ぎてしまいそうなところだった。日本の歴史を動かした大きな事件の場所である。別館瓢亭で食事後、次は南禅寺に行く。おまけで酒蔵見学だが実際は試飲のあと酒を買うことになった。それから伏見稲荷(演目は義経千本桜)だったが、個人的に、ここは昨年1月にきているので深入りせずに本殿だけで済ます。後は車窓から小栗栖を車窓から眺めたらしいが、私は寝てしまい記憶にない。

 今回の収穫はなんと言っても西堀さんの墓に遭遇したことだった。以前には氷ノ山、扇ノ山登山とかけて、加藤文三郎の墓を訪ねたり、蘇武ヶ岳登山とかけて、植村直己の墓を訪ねた。植村は西堀さんの愛弟子だったという。偶然にも師弟の墓を巡ったことになった。

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