春の椿事2013年02月12日

 午前10時近く、携帯が鳴る。何用か。聞くと、入居したビルに泥棒が入って、あなたの事務所も荒らされている。今、警察官が多数来て、現場検証中と管理会社の人から連絡を受けた。人生初体験のまさに春の椿事だ。
 すわ、事務所へ出かけた。大切なデータが入ったパソコンはどうか、大切な書類は如何、と心配しながら事務所へ着く。早速警察官に自己紹介し、事務所内を検分する。見たところ、荒らされてはいなかった。デスクの引き出しに収納してあった手提げ金庫の両替用小額紙幣が若干盗まれた。他にビール券2セットも。金目のモノ以外は手を付けた形跡は見当たらなかった。
 他の部屋では窓つきドアのために窓を割られて簡単に進入されたようだ。そして、小金を盗られたり、書類の散乱もあったらしい。ビル内には居酒屋の親父が寝泊りしていたらしいが、シャッターをこじ開けた音は相当に大きかったはずであるが、聞こえなかったらしい。犯行時間は不明。ただ、近所の人の話では10日の午後から11日の朝にかけてと推理。祝日、入居の飲食店も休み、新聞休刊日、オフィス街は閑散、行き交う人もなくチャンスだったと見られる。
 部屋に入るにはまずシャッターを上げなければならない。これは相当大きな音がする。工具類で手荒にこじ開けたらしく、少しだけ捲れている。そこで諦めて、隣の空き部屋の鍵をこじ開けて進入し、シャッター内の部屋の廊下に通じる通用ドアを内側から開けたらしい。すると当事務所のドアもこじ開けるのにわけはない。これは盲点だ。
 再発防止には如何にするか。まずドアをツーロックにすること位しか思いつかない。時間がかかる、手間がかかることを奴等は嫌う。人の出入りに気を使う。事前の研究もするらしい。ウーン?
 とりあえず、消灯をしないことにするか。でもシャッターが下りておれば不在と分かるしなあ。以前から防犯のために新聞を購読することも検討した。1日2回雨の日も風の日も休刊日以外は配達される。人の目が入る。これも溜まっておれば不在と分かる。困ったなあ。でも考えねば。