御池岳・ゴロ谷の捜索情報続報2012年04月25日

 4/21の本部による冷川谷捜索も実らず、4/22は低気圧接近による雨であり、私も仕事を入れて、捜索は断念した。4/22はさすがにどなたも捜索は休止だったとみえる。

 藤原岳・御池岳・鈴北岳捜索情報WIKIによると巻頭に以下の4/24付けの見出しがある。
 ☆        ☆        ☆
4/28〜 御池岳西南面で捜索活動を行います。
二重遭難予防の為、このエリアへの入山は控えて頂きますよう、宜しく御願い致します。
(20120424 管理人)
http://www50.atwiki.jp/hnagashi/pages/1.html
 ☆        ☆        ☆ 
 捜索本部でもいよいよ三重県側から滋賀県側の西南面に重点を移すと見られる。4/15に滋賀県側から入った感じではボタンブチ付近が濃厚と見ていた。近づくほどに急傾斜になったからだ。
 ただ、この西南面はすべて危険領域である。我々もハーネス、50mのザイル、ヘルメットを準備して入山した。浮石が大変多く、落石に気を使った。落石は一旦どこかで止まるようなものではなく、どこまでも落ちて行く。複数が入ればもっと危険が増す。一般登山道を歩くだけの登山者、藪山経験者でもクライミングをやらない人は入山しないことだ。
 以下の4/18のヤマレコの記録は3/28、4/8に続く3回目の個人での捜索活動である。この中に赤いオーバー手袋が1040m付近で発見された写真が掲載されている。この方はそれをいなべ署に届け出ている。これが手がかりになっていると考えられる。又、記録写真の中にボタンブチ付近の11:17撮影の写真を分析すると漏斗状の地形が見られ、ここから転滑落したものと推察される。この地形は八ヶ岳の阿弥陀岳付近の中岳沢にもあるが雪崩れの出やすい所で12人が亡くなっている。 
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-183278.html
 どんな方針がとられるかは本部の合議次第であろう。御池岳の台地から手分けして懸垂下降するやり方が落石事故の危険も少ないだろう。約100mから150mも下れば見つかる可能性が高い。50mザイル3本分である。
 地質を調べると古生層となっている。侵食を受け付けない硬い岩盤である。斜面の一部で崩落が始まっており、これから谷が形成されてゆくだろう。上部の樹木の根は浅そうだ。枯れ木に体重をかけて持たないことだ。つまり確保が大切である。本部が懸念する二重遭難は落石事故とバランスを失った際枯れ木を掴んで転落事故になることだろう。心したい。

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