御池岳ゴロ谷捜索行2012年04月15日

 7:12御池橋を出発。ゴロ谷に入る。水量はやや多めに感じたが少し上流で渡渉が可能で登山靴を濡らさずに済んだ。谷の名前どおり、ゴーロ状の夥しい土砂で平に埋まる。もはや谷というよりは川である。
 以前は下ったことはあるが再びこの谷に向かうとは夢にも思わなかった。御池岳から藤原岳にかけて行方不明のNさんの捜索のために入山することにした。気になるところを捜索して、捜索済みの線が随分うまってきたがゴロ谷はまだ少ないのが理由である。
 まず635mで高度計を修正して、最初の枝谷を溯る。ここも土砂の押出しで本谷に堰きとめられた土砂が堆く積もって、伏流になっている。最初の二俣でザックをデポし、左の谷を探るが傾斜が立ってきて尾根に上がった。右の山抜けしたような谷を上から捜索する。右の谷の左岸尾根を下降して、ザックをとり、再び登り返す。
 標高870m付近の炭焼き窯跡でまたザックをデポして、今度は右の山抜けの上部に上り、急斜面の疎林内を捜索した。標高1000m前後の斜面を横断しながら捜索したわけである。ボタンブチへ向かうと急にヘリが浮上して上空を飛んでいった。きっと発見されたか、と期待した。それでも1時間半は捜索を続けた。13時30分、ボタンブチ手前で引き返した。多数の鹿が急いで下っていく。
 こちらは二本足なので急斜面をそろりそろりと下る。今はまだ芽吹きも抑えられて、見通しが良い。GW頃には新緑に覆われるし、下草も伸びる。蛭も歓迎してくれる季節になると迷い易くなり、自分自身の命が危ない。樹林の山の捜索は別の難しさがある。
 下山後は大貝戸の捜索本部に寄って報告した。ヘリは滋賀県の捜索のためのフライトだったようだ。今日も手がかりは無かった。どこに居るんでしょうか。

コメント

_ 藤さん ― 2012年04月16日 18時12分48秒

本当の多くの方が捜索にご協力いただいているようで。
手がかりの1つさえ見つからないのが、ずいぶんと気にはなりますが、ありがたいことだと感じております。

ありがとうございます。

_ よし坊 ― 2012年04月16日 20時21分44秒

何度もご捜索、お疲れ様です。
話したこともなくて知っている程度の人ですが、
やはり気掛かりで仕方ないです。
早く見つかってくれると良いのですが。
これからも気を付けて登られてください。

_ peke ― 2012年04月16日 22時30分29秒

お疲れさまでした。
確か、ゴロ谷の第一尾根は滋賀の方が捜索で入られていたと思います。
私は土曜日に入り、気になっておられた御池谷の左又(P1056前後)も手分けして4人で下りました。雪はなくなっていましたよ。

_ 小屋番 ― 2012年04月17日 09時20分27秒

pekeさん、コメントをどうもです。
捜索経験のある友人からのアドバイスでまさかこんなところには、という箇所の捜索に重点を移しています。きっとどこかの陰に潜んでいるに違いありません。範囲は着実に狭まっています。希望あるのみです。

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