蛇峠山散策行2010年09月12日

天白区ハイキング講座の最終日は蛇峠山の高原散策で終わった。6/20の座学、7/25の猿投山ハイキングと続けてきた。受講生は6名プラス1名、スタッフは常に数名が応援にきてくれた。初心者の世話をすることが結構楽しく新鮮な気分を味わった。

蛇峠山は標高1663.9mと高い。9月中旬ならばもう涼しいと考えた。しかも登りは1時間前後と楽な山だ。予想が外れて暑くても何とかなる。

7時、植田駅に集まったのは11名。受講生は1名が都合で取りやめて6名。スタッフ5名と万全の体制だ。何かあっても充分対応可能であろう。

久々の猿投グリーンロードを通過してR153をドライブし治部坂峠に着いた。約100km弱で2時間ほど。三河、信州の快適な高原の山村ドライブだった。

別荘地を通り抜けてゲートに車を置いて以前はなかった遊歩道を登る。余りにもハイカーが多いので村が整備したのだろうか。岳樺の森を歩くとさわやかな信州の暑いながらも乾いた風が心地よい。

一旦車道に出たり遊歩道に入ったりして山頂付近で車道を通して歩く。雲が厚くて遠望は利かないが近場の山はすっきり見える。足元にはマツムシソウ、ウメバチソウ、ニガナ、アキノキリンソウ、リンドウなどが咲き乱れる。特にマツムシソウが多い。参加者の皆さんが喜んだ。

そうこうするうちにのろし台に着いた。パノラマの看板がある。のろし台の歴史があるので展望は折り紙つきである。今日はあいにく遠望は利かないが・・・。

山頂へは一旦ゆるくくだって登り返すと鉄骨の櫓がたつ山頂だった。W君が美味しい梨を剥いてくれた。実はスイカを予定したがもう市場から姿を消していたのだった。スイカはいち早く現れていち早く消えて行く代表的な果実である。

昼飯には時間が早すぎるが何となく昼食の雰囲気となった。自己紹介などして時間を埋めたがすばらしい気候がさわやかな気分を支えてくれる。その三角点のことなど話して下山した。

それでもまだ12時前だ。帰りは治部坂峠の温泉に入湯して帰った。持ち帰りたいほどのさわやかな空気も名古屋では蒸し暑い不快な感じに変わった。やれやれまだ残暑が厳しい名古屋だな。


信州の山ならではのマツムシソウ

山頂に立つさわやかな風の吹く

秋雲は絶えず流れてみんなみへ

天魚の模様のごとき鱗雲

新涼や狼煙の跡ののろし台

三角の大川入山秋高し

手際よく梨が剥かれて差し出され

ジューシーな梨の果汁がほとばしり

差し入れの栗を剥くげに手間をかけ

噛むでなし飲むでなしつるっと葡萄食ぶ

南信濃残る暑さも気にならず

コスモスの風に揺られる峠かな

軽やかに舞う秋のてふ見ていたり

山の田に稲穂の垂れる三河かな

秋の日を浴びて黄金やミネアサヒ