清冽な谷を溯り!激藪とたたかう究極の登山!奥美濃の天狗山に無情の雨が降る2010年09月24日

 
空はどんよりしているが緑濃い親谷に入り思わず呟いた

奥美濃の山はいいなあ!

登山口の表示がない、赤テープがない、踏み跡がない、登山をサポートするものはないからわれわれの力だけが試される。これが究極の登山なのさ。

雷雲が上空を通過していく

滝を直登したり、高巻きしたり

水流の尽きるまで行くと激藪の世界

根曲がり竹を踏みつけ、くぐったり、

危うく眼鏡を飛ばしそうになりながら

山頂の三角点に着いた

楽しく弁当を広げたりして決してくつろげる雰囲気ではないが

満足感が強い

そのまま戻るかと思えば別の谷を下るという

再び尾根の激藪に突入さ

ブナが素晴らしく綺麗な樹皮を魅せる

地形図を片手に首っ引きになりながら

下る尾根と谷を目指す

時には戻ることもあったが

ピッたしで目的通りの谷を下れた

途中で日没、またもビバークかと案じたが

杉の植林内に残るかすかな踏み跡が見つかった

18時過ぎ、車の音と赤い尾灯が眼下に見えて一安心

車道に飛び出した

戦い済んで日が暮れて!