感動の北アルプス大展望!栗ヶ岳スキー登山2008年03月10日

北アルプスの剣岳の威容!
 今から20年前の1988年にヤマケイから『1等三角点100名山』が出版された。この中に御前岳が収録されている。知る限りではこの本が唯一のガイドブックであろう。『ぎふ百山』の正続ともに収録されていないのが不思議である。
 執筆者がたまたま白山に登山したら偶然御前岳とレーザー測量していたのを発見。ということは御前岳にも道があると狙った。狙い通り登山できたわけだ。その情報を聞いてすぐに単独で登った。友人は栗ヶ岳もついでに登ったらしかったが御前岳で満足したものの気になって仕方がない。地図に名前が印刷された山は登っておくものである。
 あれから20余年。その栗ヶ岳にまさかスキーで登山できるとは。森茂廃村への道は事実上峠までしかない。御前岳だけでも大変なアルバイトがいる。兵の友人達はそれこそ夜討ち朝駆けで登っている。
 私たちは最初白弓スキー場から長い山稜を伝う計画であったが2回も失敗。昨年、江黒からスキーで森茂峠を往復しているW君の計画に乗って森茂峠から御前岳を目指した。
 3//8の夕方、職場の前で待ち合わせて名古屋ICから清見ICまで走る。清見から江黒までは県道を辿る。空は満天の星である。除雪はきれいに行われてスムーズであった。除雪センターのような一角で車中泊。
 3/9朝3時非情の目覚ましが鳴る。今日こそやるぞ、と起床。お湯を沸かすも食欲なし。お湯をすすって出発。但しフロントガラスが凍結し溶かすのに時間がかかった。若干移動後4時50分歩き始める。林道入口手前で雪に閉ざされる。スキーにシールを貼って歩く。ヘッドランプも点灯する。
 幸いスノーモービルの轍があり、雪面は硬くラッセルはなし。平坦な道から徐々に高度を上げる。森茂峠には6時50分に着く。2時間もかかった。そこで軽い朝食をとる。峠の祠は雪に埋まり何も分からない。7時5分、尾根に取り付く。大変急なり。樹木甚だうるさいが上るにつれて尾根が広くなる。緩斜面になった唐松の植林帯をぬって快適にシール登高する。最初の高圧鉄塔に到着。素晴らしい展望が広がった。御岳、乗鞍岳、穂高連峰の大パノラマである。
 尾根は更に広くなり夜も明けて日が高くなるので雪面の反射もまぶしい。余り高度を上げないが快適な登高である。唐松林が終ってブナの原生林の雪稜となった。尾根の幅は一段広がる。W君が要所に赤い布を付ける。
 小さなコブをいくつも越えて行くが白山はまだ見えない。栗ヶ岳らしいピークを見たのは1600m付近まで登ってからだった。遥か遠くに見える栗ヶ岳に向って延々シールを滑らせた。
 傾斜が段々急になり高度が上る。ついに栗ヶ岳の手前の平に着いた。ここで初めて白山連峰が顔を出した。大きな感動に包まれた。栗ヶ岳へ最後の急登をした。1728mの頂上である。残念ながらW君の期待した御前岳へはまだかなりある。12時30分を持って前途を打ち切った。
 昼食をとる間は無風状態で心地よい。写真を撮った後平まで戻ってシールをはがす。13時30分、平から雪稜の滑降を開始。登る時はやわらかい雪質が今はもうバリバリのウインドクラストであったからキックターンで下った。雪質が軟らかいところではターンを試みた。雪質が急に変化するとスキーがうまく回転せず転倒する。いつまでも上手くならない。
 一旦鞍部に来たのでシールを貼って登り返す。再びはがす。軽い登り返しは階段や開脚でこなす。それでも快適である。何度かの登り返しでW君が遅れ始めた。飲まず食わず休まずのせいでペースダウンしたらしい。軽い食べ物と水で回復を図るため休止した。
 体力の消耗を避けるためにシールを貼った。鉄塔を2つやり過ごし、唐松林の中をシールのまま強引に滑る。やっと峠に戻った。17時40分、林道を滑走するが凍結し始めていて滑りすぎる。山側に寄ったり谷側をずらしてスピードを抑える。
 18時過ぎ最奥の民家に着いた。民家からは薪を燃やす臭いが漂う。もう夕餉の時間帯だろう。車に戻れたときは街灯が点灯していた。
 清見ICから入る。白鳥から先は13kmの渋滞表示。ひるがのSAで夕飯とするがラーメンしかない。また走るが渋滞は14kmに伸びた。いっそ白鳥で降りて美人の湯に入ろうと変更。美人の湯を上がってまた高速に入るがもう解消していた。
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