一酸化炭素中毒の怖さ2006年12月18日

 世間では昨年の松下電産の石油ストーブの事故、治まったと思ったらパロマの給湯器の事故、今又トヨトミの石油ストーブの事故と相次いで中毒死が報じられている。
 昔アパートに入居した際大屋さんから風呂のガス湯沸かし器は気をつけて、怖いんだからね、と念を押された。
 炭鉱や鉱山ではカナリヤを籠に入れて入山したらしい。カナリヤのような弱い動物は酸欠にすぐに反応するからだったらしい。今の人にとってもたとえ家庭人であってもこの程度の知恵は必要である。
 危機意識のなさ、これに尽きる。企業にとってはすべては利益優先からコストダウンを徹底する。すると安全よりは利益である。今後もどこかで起きそうな気がする。一流メーカーだからと盲信することの怖さ。
 登山でも夏山はとにかく冬山のテント内では一酸化炭素中毒は発生する。かつて五竜遠見尾根で実際にあった。雪がどんどん降ってきてテントが埋まり除雪をしなかった。中でストーブを燃やしていたから酸欠で中毒が発生したのだ。一度も体験した事がないから生きている人には怖さが分らない。
 北アルプスのような豪雪地帯では雪洞しかないのではないか。テントも重みでつぶれる。家でさえつぶれるほどの重さである。そんな場合は行かないに限る。