春山遭難2006年04月10日

 仕事が一段落して何気なく手に取った日経夕刊紙に驚いた。昨日だけで10名もの登山者が雪崩事故に遭っている。栂池辺りなら何度も繰り帰し紹介された有名なコースゆえ入山時期が早すぎたとも理解できる。が笠ヶ岳の穴毛谷に入山していたとは・・・。ましてこの時期には絶対に近づいてはいけないところである。
 退社後中日夕刊紙を読み、帰宅後は購読していないはずの朝日夕刊が放り込まれていた。私の山好きなことを知っている配達員さんがサービスで「これ読んであんたも気をつけな」と警告されたみたい。各紙とも大きな見出しで採り上げている。これで雪崩の怖さと春山の怖さが同義語であることを知らしめたか。今回もまた1名を除き、都会から来た登山者ばかり。まだまだ警戒心を解くのは早そうである。
 昨日は九頭竜川源流の岩ヶ谷山に行ってきたが3/9の毘沙門岳の時と変らない雪景色である。あれから3月中旬に春の嵐があり、先週も降ったであろう。これが高い山では表層雪崩のおこり易い降雪であったと思う。こちらは3/26にお誘いがあったが雪崩が落ち尽くすまではと3週間延期を逆提案して残雪の山へのはやる気持ちを抑えてもらった。黄砂でどんよりしていたが微風快晴の好天と思いがけない林道の除雪に喜びありがたく登らせてもらった。3週間待った甲斐があったというものである。