世間の動き2024年04月19日

 あまり新聞には目を通さなくなった。紙面の半分はスポーツ記事なのでもう購読を中止することにしたい。
 ただ、朝日新聞の朝刊の切り口は租税特別措置に切り込んでいて鋭い指摘が光った。租税特別措置は企業の純利益から将来の損失を見込んで相殺できる仕組みである。特に政治経済の見通しの悪い海外への投資は変動があるといつ損失が発生するか不透明である。調子が良いと利益をもたらして来るが変動があると世界中で赤字を垂れ流す。
 外国為替の変動を見込んで、輸出で苦労した教訓を基に海外に生産工場を建てて日本に逆輸入する会社は現在は円安なのでコストアップに青ざめているだろう。またいつ円高になるか分からない。加えて国内工場も従業員も整理してしまったら再開は中々大変で時間もかかる。その内にまた円高に変わるかも知れない。
 そんな輸出企業にはこの租税特別措置はありがたい。この措置で約2兆円も法人税に減税になった。消費税の値上げ分に相当する。これを国民に目隠ししたままでやれる。国会で審議ということだと野党の反対で通らない。経団連企業には都合が良い。
 また朝日新聞を採ろうか。