ハラスメントの研修を受講2023年12月26日

 14時から16時まで愛知県教育会館にてコンプライアンス研修会を受講した。
受講者はWEBを含めて150人。
主催は公財・愛知県スポーツ協会。
講師は愛知県弁護士会の下出太平氏(西山・下出法律事務所)
演題:コンプライアンスとハラスメント 1時間20分。
プレゼンテーションはパワポを用いて示されて分かりやすかった。

1はじめに コンプライアンスとは
スポーツ界におけるコンプライアンス(法令遵守)とは→本来の「法令(法律や条例)の意味を超えて
所属企業・所属団体・所属校内部のルール
社会規範、道徳、倫理も含むとされている。
社会規範違反
内部規範違反
法令違反
「法令等の社会的な規範から逸脱しないこと」

2なぜコンプライアンス
3スポーツインティグリティ
4コンプライアンスの重要性
5コンプライアンスを実行してゆくための方策

6ガバナンスの整備
・ボランティアという言い訳は通じない
・何らかの意思決定に際しては、組織内の多様な意見を取り入れる仕組み(内輪で意思決定しない)
・外部(弁護士等)の意見も踏まえる仕組み
情報公開
・⇒「説明責任が果たせるのか」を常に意識する。

7セルフチエック

8コンプライアンス教育(ハラスメント)
・指導者によるパワハラ        5件
・・高校部活
監督から言葉で責められる
同じ練習を繰り返しやらされる
・・中学部活及びクラブチーム
長時間(30分から2時間程度)暴言を吐かれる
・・中学クラブチーム
進路相談で「お前みたいな奴が行けるわけがない」などの暴言を言われた。
暴言や進路の妨害をされた。
・スポーツ団体による規約整備     1件
・スポーツ事故                1件
・その他                    1件

9パワハラとは
10パワハラ6類型
11スポーツにおけるパワハラとは
12ハラスメントをなくすために
13不祥事対応

私の感想
・指導者や為政者に厳しい時代になった
・厳しくなった結果なり手がいなくなった。
・質疑では、水泳の指導者は生徒らの足首しか触れない。太ももには触れない、の悩みや苦言が出ていた。
・ハラスメントの反対語にスパルタがある。スパルタ教育乃至訓練を受ける方は厳しさを覚悟して受ける。合意、同意があった。
今は合意も同意もなく、一方的にハラスメントが行われている。それが被害者意識に結びついているのではないか。
・指導者や為政者、政治家は昔は権威があった。
・今はマニュアル化されて、例えば教育者は教育課程を専攻して一定のレベルで「先生」と言われる。
・世襲の政治家も親の人気で当選後は未熟ながらも「先生」になれる。実力や経験を伴わない先生が急増する時代である。
・ハラスメント意識が蔓延する背景は学歴だけ、知識だけ、滑舌の話がうまいだけの未熟な人間が多くなったのである。(巧言令色少なし仁)
・スポーツの分野ではレスリングのハラスメントが多い。最近でも吉田沙保里の兄が子供に厳しい指導をして怪我をした。警察沙汰になったが、警察は厳しいと知っていて吉田さんのコーチを頼んだのでしょ、と事件化はしなかった。
・親が子に厳しい指導(躾)を望んでいる面もある。
・愛知県特有の管理教育の反動もあるかに思っている。