たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず 啄木2023年12月06日

 本人または家族がインフルのせいか例会を休む会員が多かった。報告事項を終えて閉会後はいつも夜食を食うが今夜は2人だけになった。その中で山岳会の活動を休もうという話になった。
 原因は老母の介護である。通院、デイサービス、買い物に車に乗せて付き合うそうだ。大変なことである。今は妻の協力もあるのでうまく回っているらしい。いよいよとなれば突っ切りになる。
 別れて帰り道でふと頭に掲題の短歌が浮かんだ。自分を産んで育ててくれた老母を背負ってみれば体重が軽くて驚いたのである。わが身を削って子育ての苦労の末に軽くなってしまった。母を思いやる歌である。
 会友にもそうやって母親の世話をすることが幸せなんだ、と。昔から親孝行したい時には親は無し、とそういう話もある。現実には介護施設に入居させて姥捨て山同然に扱われる老親たち。長過ぎる老後が社会の負担になっている現実が重い。