アサギマダラ舞う三ヶ根山へ2015年10月18日

 前回登ったのは3年前だった。今回も大沢登山口から登った。
http://koyaban.asablo.jp/blog/2012/04/30/6430548
 というわけで、現代史の現場を観察に行ったのでした。

 今回は膝の故障の回復具合を確かめることもあって短時間の軽い登山道で試歩とした。ストックは使わなくてもバランスを崩すような痛みの再発はなく、回復途上にあるようです。
 前回と全く同じコースを歩きましたが、展望台からの三河湾の眺めは良かったが天気が良すぎて、もやっており、写真の出来栄えは良くない。
 殉国七士之廟では、マイカーが多数停まっていて、恒例の行事の最中でした。手前の石仏の並ぶ林内にも清掃され、白菊が供えてありました。最奥は行事の参列者で埋まっていたので、写真を撮影して下山しようとすると、地元のおばさんから柿の入った一袋をいただきました。通りがかりのものにありがとうございます。
 そして、林道を下り始めた。沢沿いの湿った辺りに野花が一杯咲いているところで何やら乱舞しているのが見える。良く見るとなんとアサギマダラでした。比較的大型の蝶でした。そういえばスカイラインの一角に「アサギマダラ飛来地」の塔が建っていました。看板に偽りなし。
 アザミの花に長居して蜜を吸っているんでしょう。しっかり写真に収まりました。三ヶ根山とアサギマダラはその道の人には良く知られていました。
http://www.srs21.com/3d_insect/asagi_pages/asagi-024-sanganesan.htm

 ここに集結してから沖縄、奄美、台湾に渡った個体も確認されている。素晴らしい自然の力と不思議の世界でした。

 昭和50年に発刊された『旅とハイキング』(アルプス社)の三ヶ根山のガイドを読むと三ヶ根山ロープウェイがあったことが分かります。スカイラインはロープウェイの終点まで通じていた。今も廃墟が残っているらしい。昭和58年発行の同社の道路地図「ビジネス愛知88」には休止中になっていた。以下を読むと栄枯盛衰は人の世の習いと思うだろう。
http://hazu-net.com/index.php?%E4%B8%89%E3%83%B6%E6%A0%B9%E5%B1%B1%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4#navigator
 次回はロープウェイの終点の廃墟と三角点に寄りたい。以前には無かった名鉄駅、JR駅からの各ハイキングルートの道標も整備されている。2つの駅を結ぶハイキングも良い。三ヶ根駅から西幡豆駅とか。スカイラインがあるというのに矛盾した動きだが悪いことではない。続けて、スカイラインと交錯しない縦走路を開削して欲しい。
 尚、大沢から県道41へ出る際、「古三ヶ根山登山道 是より十九丁」と彫った道標が建っていた。昔から三ヶ根観音へ登拝の盛んな霊山だったことが分かる。信仰と英霊の眠る三ヶ根山は中々に名山だと思う。