島津亜矢・亀山コンサート「曙光」へ2012年09月09日

 5月の御園座・座長公演以来3ヶ月ぶりに島津亜矢さんの肉声を聴いてきました。8月はコンサート活動を休まれていたせいか、体力が漲る感じで元気溌剌の舞台でした。
 最初はごあいさつとして「亜矢の三度笠」。幕が上がると足が見えて、階段の最上段に立って、歌いだす。♪女だてらに 故郷離れ 知らぬ他国を 風まかせ♪というイントロは自身のことを歌詞化したように思える。昭和の懐メロを女、男で3曲づつ歌う。以前はフランク永井、裕次郎などが入って馴染みやすかったが、
長崎の鐘、
http://www.youtube.com/watch?v=t0zFIHYSmjQ
蘇州夜曲
http://www.youtube.com/watch?v=w0ht7Wkkc3s
などこれは一段と古い時代に溯る。いずれも名曲であるが口をついて歌えるほど親しみはない。
 衣装を洋装に換えて後は江利チエミの歌の後、カンツォーネが入った。
 帰らんちゃよか、ヨイトマケの歌なども丁寧に歌われた。
 一旦、幕引き後、セリフ入りで細川ガラシャ夫人をテーマにした歌、劇場スペシャル版では独り芝居も入るがここでは歌だけである。
 自身の持ち歌を歌いながら客席に降りて、隅々まで握手しながらのファンサービスは毎回見ていて、中々に楽しいものがある。地方コンサートだけのようである。いつも汗だくで回っている。折々はさむトークも自虐ネタをまじえて、笑いを誘い、ファンとの距離を縮めるのに効果を上げているのではないか。
 こうして、一層の親近感を集めて、ステージに戻る。そこで「恋慕海峡」だったかな、「一本釣り」だったかを歌い、又引っ込んで凛々しい袴姿で登場。俵星玄蕃で幕引きとなる。
 http://www.youtube.com/watch?v=Xq3K1cFsbuk
余人を以って代え難い芸ではないか。評価も非常に高い。早口のセリフもあって、長い曲であるが、聞き惚れているうちにあっという間に終わる。そしてフィナーレへ。舞台の両袖に挨拶し、最後は膝を折り曲げて幕が下りる。夢かと思う。
 このようなコンサートを月に6回はこなす。1年で75回とか。しかもほぼ満杯になるというから凄い。全国に一度は肉声に接したいと言うファンがあまたいるのである。勢い過密な日程を余儀なくされている。
 体力を過信しているわけではないと思うが、この1年に2度倒れたニュースに驚いた。生身の体を労わってこの8月はコンサート活動を休養された。蓄積疲労はほぼ半年後に露呈する。昨年のように5月から目一杯やれば11月には限界が来るのだ。41歳の若さとはいえ、労わりながら続けて欲しいものである。
 芸に対する真摯なこころ、ファンへの健気なこころを忘れないでね。

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