12月~1月の俳句2008年01月15日

12/22-12/24 八ヶ岳・夏沢温泉行

 柚子浮ぶ鉱泉宿の湯船かな

 寄せ鍋や湯気に幸あるごとくなり

 美しきソプラノを聴く雪の宿

 テノールの雄雄しき声よ雪の宿

 朝起きてまず湯たんぽを探すべし

 登山者を黙して待つや雪達磨

 新雪の降り積む道を登りけり

 遠山も雪山なりき八ヶ岳

12/26 山岳会忘年会

 若者の顔なき会の忘年会

12/31大晦日

 書き写すこと多々ありて年送る

1/1元旦

 去年(こぞ)も書き今年も書くや山の本

 初旅は中央線のハイキング

 初登頂の人多(さは)に来し弥勒山

 雪しまく縦走路なり気もそぞろ

 冬鳥が人恋しさに寄りにけり

 山道を辿りつ果は初詣

1/11-1/14野沢温泉スキー行
 
 各地より集う友ありスキー宿

 待つことの少なくなりしスキーリフト

 よく見れば白人と乗るスキーリフト

 林間の滑走こそがスキーなり

 シュプールの絶えざる冬の木立かな

 新雪の粉に喜ぶスキーヤー

 一時(いっとき)の儚きブナの樹氷見る

 一見の価値ありスキー博物館

 スキー靴のまま見しスキー博物館

 ストーブがもてなすごとく鎮座せり

 バスに乗り降りの人みなスキー客

 毛無山だけを隠すや冬の雲

 高井富士実に(げに)輝けり冬日和