冬の雨2008年01月23日

 今朝から雨。21日の大寒も過ぎて寒の内だというのに雨とはネ。温暖化現象であろうか。年末も雨だった。木曽も雨で雪山登山を中止したのだった。雨水が一ヶ月早まったようだ。
 26日は西濃地方の雪山ハイキングである。周辺のスキー場の積雪情報を検索すると皆スキー場は閉鎖されている。伊吹山15cm、長者平20cm、揖斐高原15cm、奥伊吹50cmで滑走可能、白弓は情報未掲載と北陸地方に沿った地域は降っていないようだ。どこも数十cmは積雪がある地域だ。
 19日に見たインドヒマラヤのフィルムでも氷河の中に水溜りが認められた。氷河の後退は温暖化現象と認識されている。高所の氷が溶け出したら海水域が拡大し、陸は水没する。我々登山を愛好するものには少しづつ危機意識はあるが一般人はあまりない気がする。
 冬の雨以上に嫌な気分を味わった世界株価同時下落も今日は小康を得た感じである。アメリカが0.75%の緊急利下げを即日実施。これが効いた。しかしまだ油断は禁物。コンピューターによる機械的なロスカットのシステムで一気に奈落の底に落とされる。もう株式市場から逃げたい人が多かろう。少し戻すとまた売られる。アメリカの相場格言のひとつに「大相場は悲観の内に生まれ、楽観とともに果てる」がある。
 昨年半ばまで楽観が幅を利かせていたが一方で北京五輪後の暴落への警戒感も台頭していたのは事実。榊原英資氏がサブプライムローン問題はきっかけに過ぎないと論破。識者の間では予測がついていたのであろう。今それが破裂した状態である。総悲観の中で次のバブルの種が仕込まれている。
 アメリカが利下げすると円高になる。すると優良株は上れない。やっぱり内需喚起しかないのではないか。日本が追随して利下げするとまた円キャリートレードが再開されて円安に向う。しかし、歴史は繰り返すだろうか。アメリカの利下げでもう魅力はなくなった。為替リスクと景気後退のリスクの両方を背負う投資家はない。どんな処方箋が用意されるだろうか。景気とは気の問題である。心を明るくする政策を期待する。